<1>からの続き。


藤田嗣治 の作品が多数。
「自画像」1929年、「猫」1940年
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不勉強にも、このような戦争の絵も描いておられるとは知らなかった💦
「アッツ島玉砕」1943年 アリューシャン列島のアッツ島で日本軍が全滅したが、「決戦美術展覧会」に出品され、戦争画のメディア・ミックス(複数のメディアを組み合わせて宣伝効果を高める方法)の走りとなる。
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「サイパン島同胞臣筋を全うす」1945年 サイパン島で日本軍が壊滅した後、女性や子供などの民間人が崖から投身自決した様子を描いている。
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「少女」1956年
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「五人の裸婦」1923年 五人の女性は、中央の女性は視覚、布を持つ=触覚、耳を触る=聴覚、口を指す=味覚、犬を伴う=嗅覚と、人間の五感を表すとも言われている。
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「動物宴」1949~60年 動物が宴を開いているが、壁に貼られた女性はテーブルの肉と視覚的に韻をふんでいて、女性が動物に食べられるところにも見えると。戦争画を描いたことが原因で、1949年に日本を去り、後にフランスに帰化したが、この時期には「人間めいた行動をしようとするのに残忍な本性をあらわす」動物たちの姿を描いていたとのこと。
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元永定正「作品」1961年、吉原治良「黒地に白」1965年
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勅使河原蒼風「無題」1959年 華道の草月流創始者でもあるが、彫刻が何点も。
菅井汲「朝のオートルート」1964年
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白髪一雄「天慧星拚命三郎(水滸伝豪傑の内)」1964年
天井から下ろしたロープにつかまり、床に敷いたキャンバスに足で描いている。
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今井俊満「作品」1962年、「深山流水図」1985年
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東山魁夷 の作品は前後期で色々と展示されている。
「たにま」1953年、「秋翳(しゅうえい)」1958年
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「朝明けの潮」のための中下図1/6 1968年 皇居に出来る宮殿(1968年竣工)の壁画の中下図。紙を支持体とする日本画は、基本的にやり直しが出来ない為、下書きを大量にする。山口県長門市の青海島の海と岩がモチーフになっていると考えられている。
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加山又造「千羽鶴」1970年  鹿児島の出水で鶴が飛び立つ光景を見たそうで、俵屋宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」に着想を得ている。
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「春秋波濤」1966年 室町時代に描かれたひとつの画面に異なる季節が同居する作例に着想し、桜の咲く山、紅葉の山、黄色い松の山が描かれている。背景には金や銀箔を細く切って散らす「切金」「切箔」を、桜には型紙を使って砂子を撒くなどしている。
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「倣北宋水墨山水雪景」1991年
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画像数が多いので、続きは<3>で。


会期:6月1日~9月26日’21