アートの島である直島の本村地区を見学後(その様子は<9> <10> <11>で)、宮浦港へ。
宮浦港には、もともと高松からのフェリーが着いたので来てはいたが、フェリーとホテルのバスの時間などの兼ね合いでゆっくり見ていなかったので。

草間彌生 「赤かぼちゃ」
「太陽の ”赤い光” を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった。」と草間彌生氏自身が語った作品。
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​草間氏の作品の特徴である水玉のいくつかはくりぬかれており、内部に入ることができる。
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宮浦港から島内を走るバスも可愛い。
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藤本壮介 「直島パヴィリオン」
直島町町制施行60周年記念で制作されたオブジェ。27島からなる直島諸島の「28番目の島」をコンセプトに制作された作品。
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約250枚のステンレス網で構成され、内部に入ることができる。
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藤本壮介氏の作品はこの夏、代々木公園や高輪ゲートウェイ駅で見た。その様子は:

ジョセ・デ・ギマランイス Jose de Guimaraes 「BUNRAKU PUPPET」
香川県の無形文化財に指定されている「直島女文楽」。その動きや着物の裾さばきの美しさに着想を得て制作された作品。
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大竹伸朗 「直島銭湯『I♥湯(アイラヴユ)』」2009年に完成した作品であり実際のお風呂屋さん。
本村地区にある「はいしゃ」などの作品を既に見ているので(その様子は<10>で)、もう驚かないと思っていたのだが、現役で今も島民が入浴にやって来るお風呂屋さんをまるごとアートにしてしまったのには、やはり驚かされた。
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大竹氏によって日本各地から集められた様々なオブジェが、建物の内にも外にもコラージュされており、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで大竹伸朗の世界が反映されている。
全てがつっこみ処と言うか、ユニーク。まずは脱衣場の壁。
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洗面台やお手洗いもユニーク。
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お手洗いの便器内までも! 便座があがっているかどうかで、男性用か女性用かわかるかと😂
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男湯の入り口
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そしていよいよ浴場へ。とにかく目を惹くこのゾウさんは、北海道・定山渓の秘宝館に展示されていたもので、定山渓の「定」の字をとって「定子(サダコ)」と呼ばれている。直島銭湯のプロジェクトが始まる10年以上前に、大竹氏が北海道を旅した際にサダコと出合い、生きているような象の姿に当時から惹かれていたのだそう。プロジェクトの進行中に秘宝館閉館の知らせがあり、サダコと再会した大竹氏は直島銭湯に置くことを決定。配置については、入口など様々な案が検討された結果、男湯からも女湯からも見える浴室中央の隔壁の上に。2009年6月、サダコはクレーンに吊るされ、銭湯の天井部を通って現在の位置へ設置されたのだそう。
女湯側
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男湯側
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それぞれの湯船の底が見飽きない。男湯と女湯で微妙に違う。
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洗い場の椅子、シャンプーなどのボトルにも、それぞれマークが。そして、洗い場の台の下、普通なら見落としそうな所にまで、文字が色々と書かれている。
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お湯やお水を出す為に押す所も、個々に異なる絵柄があり、面白い。
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この夏は、TOKYO SENTO Festival として、銀座のお風呂屋さんが一般公開され、アーティストの方が期間限定で作品を公開されていた。その様子は:

しかし、直島のこのお風呂屋さんは恒久的であり、規模の違いを痛感、圧巻。

この後、李禹煥美術館へ。その様子は<13>で。