目黒雅叙園の百段階段が見応えがあると聞いたので行ってみた。
DSC_7805石川県出身の創業者・細川力蔵が、1928年(昭和3年)に東京・芝浦にある自邸を改築し純日本式の料亭「芝浦雅叙園」を経営していたが、東京府荏原郡目黒町大字下目黒字坂下耕地一帯および岩永省一邸として記録された建造物を入手し、増改築を進めて1931年(昭和6年)に目黒に「目黒雅叙園」と名付けた料亭を開業。日本国内最初の総合結婚式場となる。(wikipedia より抜粋)
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ケヤキの板材で作られた木造建築「百段階段」(実際は99段)とその階段沿いに作られた7つの座敷棟宴会場を見学する。

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宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」での油屋(湯屋)は、外側が道後温泉、内部がこの目黒雅叙園がモデルになったと言われている。「湯婆婆」の宴会場や、この階段では「顔なし」がやって来たなどなど。。。

<十畝の間>
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<漁樵の間>
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右側では、養老乃瀧を描き、実在の父子が山で水を飲んで若返る話を、左側では、浦島太郎として年を取った姿が描かれているとのこと。とにかく全てが立体的で凄い迫力!
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<草丘の間>
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<静水の間>
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給仕する女性やお客さんの動く影絵が障子越しに映し出されていた。
メニューに価格を入れるなど当時としては斬新なアイディアで軍人や政治家、華族層以外の一般市民の料亭利用者を増やした。
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<星光の間>
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<清方の間>
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天井のデザインが特に斬新かと。
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<頂上の間>
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これら7つの間のそれぞれ趣向を凝らした部屋にも目を見張ったが、ここに至るまでの専用エレベーターの扉も内部も凄い。
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ホテル内部も少し散策。
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日本趣味なのか中国趣味なのか、はたまた当時の富豪の豪華絢爛はこういった趣味だったのか、好みが分かれるところかと思われた。


ホテルの横の行人坂(ぎょうにんざか)からは、夕陽でシルエットになった富士山が見えた。まさに浮世絵で何度も描かれている景色が辛うじて今でもビルの間から見られるのは嬉しいかなと。浮世絵は歌川国貞作 「目黒行人坂富士」
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浮世絵 歌川国貞 目黒行人坂富士





















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