松代エリアも広く、作品数も非常に多い。

D143 鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志「脱皮する家」 外観は普通な築150年ほどの古民家。ご近所にも何軒も古民家があるが、それぞれ住んでおられる。この辺りには、セブンイレブンとスーパーマーケットが週に2度ずつ、販売車が訪れてくるのだそう。
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延べ3000人により、2年半かけて内部の木材に全て彫刻を施したとのこと。松代城の3階部分も制作されているが、こちらは2階建ての家の中全てなので、迫力がある。
松代城の様子はこちら:

上がり框や足元なども全部彫られている。裸足で歩かせてもらったが、刻まれた凹凸が何とも心地良い。
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一階の床と、テーブルのみ円を描いた彫刻となっているが、他は全て右斜めへと彫られている。
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地元のボランティアの方も参加され、練習されてから実際に彫られているそうだが、この柱2本を見てもわかるように、個人差もあってみたりする。
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階段なども全てだが、丸い手すりにまで。
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木材には、ベンガラ(土中の鉄が酸化した酸化第二鉄を主成分とする顔料)と、柿渋(まだ青いうちに収穫した渋柿の未熟果を搾汁し発酵熟成させたもので、日本では古くからこの柿渋を塗料や染料、あるいは万能民間薬としている)を予め塗ってあるところを彫っているのだそう。漆喰の部分にも彫られている。
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二階建ての高い屋根の梁部分などは、家の中に足場を組んで彫って行ったとのこと。
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床の間の曲がった木にも。
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道具が公開されていた。
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下駄まで?! これは販売されているが非常に人気で、制作が間に合っていないのだそう。
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D048 ジョセップ・マリア・マルティン Josep Maria Martin(スペイン)「ミルタウン・バスストップ」
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D047 トーマス・エラー Thomas Eller(ドイツ)「人 自然に再び入る」 作家さん本人の顔と手足の写真が焼き付けられた高さ4メートルの人型が立ててあるが、2000年の制作当時から時を経てツタが絡まってかろうじて顔がわかる程度に。
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D046 「時の蘇生」柿の木プロジェクト実行委移会 「『時の蘇生』柿の木プロジェクト in 松代」 被爆した柿の木2世が植えられている。
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D101 塩澤宏信「翼 / 飛行演習装置」火葬場の跡地に一対の翼を設置し、死後の飛行演習をするとのこと。その先には仏像がある。
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D129 塩澤宏信「イナゴハビタンボ」 陶製のイナゴで、背中側から滑り台となっている。
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D365 イリヤ&エミリア・カバコフ Ilya & Emilia Kabakov(旧ソビエト連邦 / アメリカ)「手をたずさえる塔」 残念ながら開館時間が合わず、中には入れず外観だけ💦
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D317 村木薫「松代商店街周辺における土壁による修景プロジェクト」 松代商店街の壁を伝統的な土壁で修復するプロジェクト。
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