石巻で一番被害の大きかったエリアは、現在は石巻南浜津波復興祈念公園となっている。その様子など詳細は追って。そこを中心とした作品を見に。

B2 加藤泉「無題」 石巻市稲井地区の採石場の石を使っている。積み上げた立像は3メートルになる。バックにある蔵の黒い窓の横に小さく見える文字の当たりまで津波が来たが流されなかった建物とのこと。
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以前に見た加藤泉氏の作品は多数あるので、こちらのリスト を。

B1 雨宮庸介「石巻13分」 避難場所として使われ、未だその時の荷物などが残っている。映像作品なども流れ、最後には暗かった部屋がブラインドが上がることで明るくなる。
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B3 風間サチコ「ニュー松島」「FLOW(沖つ国」「延びる海岸」「立体視(石巻石)」

阿部家の石倉を使い、テーマは「新しい山水」とした松島や石巻の景色をモチーフとしたドローイングや木版画。
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B4 目[mé]「repetition window 2022」 鑑賞者は、縁側にみたてたバスに乗り込み、動くバスの中から石巻南浜エリアの復興祈念公園周辺の変化した風景を眺めると言うもの。
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以前に見た 目[mé]の作品は:


B5 さわひらき「幻想考 'The Butterfly Dream' 2022」 日本製紙の旧社宅を使ったインスタレーション。
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面白かったのが、これ。隣の建物の壁画の指の先に穴が空いていて、そこを覗くと映像が見える。
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オスジェメオス OSGEMEOS 氏は自分が担当した石巻中心市街地エリアで作品を制作した後、時間が余ったからと、この壁画を作成してくれたのだそう。
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B6 弓指寛治「物語るテーブルランナー in こころの森」 弓指氏が、石巻の人々から聞いた話を紙にドローイングし、それを元に手芸でランチョンマットを制作。鴻池朋子氏が始めた「物語るテーブルランナー」プロジェクトを受け継いだとのこと。
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B7 弓指寛治「半透明な森」 石巻南浜津波復興祈念公園にある、みやぎ東日本大震災津波伝承館の窓硝子にある作品。この公園の植樹を体験したことにより、いつか苗が大木となり生い茂る森の姿をと。
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以前に見た弓指寛治氏の作品は:



B8 保良雄 (やすら たけし)「ディス グラウンド イズ スティル アライブ」 津波後、綺麗に整地された空き地を再度掘り返して耕し、未だ微生物が住んでいることから、40種類もの植物を植えたとのこと。トマトなどがなっていた。
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B9 川俣正 「石巻タワー」 同じく空き地に組まれた塔。未だ作り続け、7メートルの防潮堤を越えて海が見えるようにと、現在7.5メートルだが、より高くなるとのこと。会期中は、太陽光発電によって夜に明かりが灯る。
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以前に見た川俣正氏の作品は:





B10 SIDE CORN (BIEN / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD) 「タワリング・バカンシー」 何も作り出さない工事現場に、東京や大阪、福島、石巻など様々な場所から集められた音が交差するインスタレーション。面白かった。
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