多民族で多宗教なアメリカの中にあって、現在では宗教色がないサンクスギビングは一大お祭り。
各家庭では独自のレシピでターキーを焼き、離れた場所に住んでいる子供も親元に戻るなどしてターキーを楽しむ。
普段は冷凍ターキーしか売っていないが、この時期となると生のターキーもスーパーに出回り、ターキーの中に詰める材料のインスタントや専用の調理器具が売り場にお目見えする。
冷凍の場合は丸3日間は冷蔵庫で徐々に解凍せねばならず、冷凍であれ生であれ、ターキーの大きさにもよるが焼くだけで4~6時間はかかるという大仕事。
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      山積みのターキー      インスタントフィリング     家の前もターキーで装飾
アメリカ人と結婚した友人は現在義理のご両親宅で義理母の焼くターキーを囲んでサンクスギビングを過ごしているが、ご主人に自分に子供が出来たら毎年ターキーを焼くのは大変なので毎年はやりたくないと言ったところ、ターキーを焼かない家の子供は友達と話をしていて寂しい思いをするかも知れないからダメだとご主人が言ったので驚いたと友人が言っていたぐらい、アメリカ人にとってはとても重要な行事のよう。

サンクスギビング(感謝祭)パレードとして、明日の午前中にアッパーウエストの自然史博物館界隈からミッドタウンのデパートのメーシーズまで行われる。
1 2 Macys HPより
このパレードは1924年に始まり、今年で80回目を迎えるメーシーズ主催の恒例行事で、フロートと言われる巨大なバルーンが売り物。
昨年はピカチュウのバルーンを操る紐が街灯にひっかかりその街灯が落下して観ていた人が怪我をしたアクシデントがあった為、今年は道路と観客の距離を昨年よりも離すとのこと。
バルーンを操るのも大変で、ニュージャージーはホーボーケンでバルーンを動かす練習が毎年行われている。友人が昨年に続き今年もバルーンを持って練り歩くと言っていたが、不在にする為、今年も観てあげられないのは残念。

※サンクスギビングとは
感謝祭(かんしゃさい、Thanksgiving Day)は、アメリカ合衆国とカナダの祝日のひとつ。Thanksgivingと略称されたり、あるいは七面鳥の日(Turkey Day)と呼んだりもする。アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日になっている。

感謝祭は、イギリスからマサチューセッツ州のプリマス植民地(Plymouth Plantation)に移住したピルグリムファーザーズの最初の収穫を記念する行事であると一般的に信じられている。ピルグリムがプリマスに到着した1620年の冬は大変厳しく、大勢の死者を出したが、近隣に居住していた北米先住民ワンパノーアグ族(Wampanoag)の助力により生き延びることができた。翌1621年の秋は、とりわけ収穫が多かったため、ピルグリムファーザーズはワンパノーアグ族を招待し、神の恵みに感謝して共にご馳走をいただいたことが始まりであるとされる。しかし、イギリス人の入植者もワンパノーアグ族も秋の収穫を祝う伝統を持っており、この年のこの出来事は特に感謝祭と位置づけられてはいなかった。プリマス植民地で最初に祝われた1623年の感謝祭は食事会というよりもむしろ教会で礼拝を行い、神に感謝を捧げる宗教的な意味合いが強かった。

※アメリカ合衆国の感謝祭
現代の感謝祭では、宗教的な意味合いはかなり弱くなっており、現代アメリカ人の意識の中では、たくさんの親族や友人が集まる大規模な食事会であり、大切な家族行事のひとつと位置づけられている。

感謝祭の朝には、大統領が二羽の七面鳥を屠殺される運命から恩赦する(Turkey Pardon)という行事がホワイトハウスで行われる。ニューヨーク市の百貨店メイシーズでは、1924年から毎年(第二次世界大戦のために1942年から1944年まで中断されたことを除き)巨大な風船を用いたパレード「Macy's Thanksgiving Day Parade」が恒例行事となっている.また、通常は日曜日と月曜の夜しか行われないNFLの試合が3試合(ダラス・カウボーイズとデトロイト・ライオンズのホームゲーム2試合が行われるのが通例だったが、2006年からはもう1試合増加した)行われる.

州によっては感謝祭の翌日の金曜日もThanksgiving Fridayとして祝日扱いとなっており、また祝日でない州においても企業が独自に休日を設定している場合もあるため、感謝祭が4連休の祝日となる場合が多い。感謝祭が過ぎるとクリスマスまで約ひと月となり、クリスマスプレゼントのショッピングが激化するため、小売店のほとんどは客足をあてこんで金曜日から特別セールを行う。感謝祭からクリスマスまでのひと月は、小売店の年間の総売上の約半分を占めるという。 (wikipedia)