こちらに来るまで全く知らなかったのだが、NY市にはイスラエル在住のユダヤ人の数よりも多い600万人ものユダヤ人が住んでおり、ジューイッシュの文化もしっかりと根付いている。

この時期は、キリスト教のクリスマスを祝う時期でもあるが、同時にジューイッシュのハヌカの時期でもあり、メノラーあるいはハヌッキヤーと言われる蜀台にハヌカを祝う前から一日に一本ずつ火をともしていく。(メノラーは7枝の蜀台、ハヌカに使用される8枝またや9枝のものはハヌッキヤー)

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我が家のコンドミニアムでも、クリスチャンのみならずジューイッシュの人達に配慮して、ハヌカの始まる日にこの蜀台を飾ると同時にクリスマスツリーを飾っていた。

因みに、シアトルの空港では毎年14本ものクリスマスツリーを空港内に飾っているが、今年は何故ハヌッキヤーも飾ってくれないのかとジューイッシュの人がクレームした為、ジューイッシュの人の意見を聞き入れると全ての宗教の飾りをしないといけなくなると一旦空港から14本全てのクリスマスツリーが撤去され物議をかもした。結局、ジューイッシュの人達との話し合いで、従来のクリスマスツリーのみの装飾となったという顛末。

通常、エンパイヤステートビルのライトの色が日々変わっていたが、11月末からはクリスマスカラーの緑と赤のみ。
ところが、ハヌカが始まった日からはシンボルカラーの白と青に。
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※ハヌカとは・・・

ハヌカ(英語 Chanukkah, Hanukah, Hanukkah, ヘブライ語 Chanukkâh, イディッシュ語 chaniko, chanike ; ハニカともいう)とはユダヤ教の年中行事の一つで、マカバイ戦争(紀元前168年 - 紀元前141年)時のエルサレム神殿の奪回を記念する。アンティオコス4世エピファネスと異教徒によって汚された神殿の清めの祭りである。キスレーウの25日から8日間祝う。奉献の祭り Feast of Dedication、光の祭り Feast of Lights ともいう。
キリスト教で言うところのクリスマスの時期にあたり、ユダヤ教徒はクリスマスの代わりににハヌカを祝う。因みにキリスト教圏の国のようにクリスマスプレゼントを子供達に贈るといった習慣はなく(ただ、キリスト教徒のまねをして「ハヌカー・プレゼント」というのはある)、ユダヤ人社会ではサンタクロースなどの習慣もない。
(wikipedia)