ミュージカル「ライオンキング」を手がけた舞台監督のジュリー・テイモアがオペラの魔笛を手がけた。
ドイツ語での完全版 Die Zauberflote のほか、子供にも観て貰えるようにと英語版で100分程度に短縮したハイライト版 The Magic Flute が日程により演じ分けられているので、ドイツ語完全版に行った。

Music by Wolfgang Amadeus Mozart
Libretto by Emanuel Schikaneder
Conductor : Scott Bergeson
Production & Costume Designer & Puppet Designer : Julie Taymor
Choreographer : Mark Dendy
Queen of the Night : Erika Miklosa
Tamino : Matthew Polenzani
Pamina : Lisa Milne
Papageno : Rodion Pogossov
Sarastro : Rene Pape

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   とにかく舞台装置や衣装がこっていた

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  劇場にかかげられたクマのパペットの大弾幕      英語版のポスターはGunn氏のPapageno

そもそも庶民が楽しむ芝居小屋の為に書き下ろされたエンターテイメント性の高い作品であり、またフリーメイソンの掟や神秘学の教理が隠されているとも言われるこの作品。
セリフの部分が多いジングシュピール(歌芝居)ではあるが、歌のようなゆっくりではないセリフのスピードで英語字幕が出るのは疲れた。

今期の英語版の12月31日大晦日には、日本人として森谷真理さんが夜の女王役に抜擢されメトロポリタンデビューを飾ったことで、日本のメディアも注目していた。日本人のメットデビューはこれで5人目。

夜の女王役は、ハイF(2オクターブ上のファ)が出せないとつとまらない役であり、今日歌ったErika Miklosa にはひときは大きな拍手だった。夜の女王の歌は短い物を含めてわずか4曲なので、もっと彼女の歌声を聴きたいと思った。
今日はさすがにホリデーシーズンが終わった後だけに少し空席もあったようだが、観客は落ち着いた中高年齢層が多くマナーが非常に良かった。