先週金曜からの一週間、ブライアントパークでNYファッションウイークが開催されている。今年の秋冬物だが、ハイウエスト&アースカラーがトレンドとのこと。
初日にはブリトニー・スピアーズなどセレブも多数現れたらしく、丁度通りかかった初日には大勢のカメラマンが会場の外で待っていた。
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昨年9月にスペインで開催されたファッションショーに、痩せ過ぎとされた女性モデルが出演できなくなったと言うニュースがあった。モデル68人中、体重÷身長の二乗 であるBMI値が18以上の出演基準を下回った5人が失格となったが、痩せ過ぎは拒食症につながり強いては死にいたるという理由から。その後、イタリアもその流れに追随したが、日本はその流れには乗らなかったと聞く。
昨秋スペインファッションショーの発表時アメリカの対応は痩せ過ぎモデルでも問題ないというスタンスだったが、今回のファッションウイークでは米デザイナー協議会がガイドラインを作り、スペインのBMI値よりもより厳しい基準を設けた。(例:スペインでは175センチの場合55キロ以下はダメ、米では175センチの場合56キロ以下はダメ)
(今朝こちらで放送されたフジサンケイの番組の受け売りだが)ファッションショーの舞台裏では昨年までは水やスナック菓子しか用意されていなかったが、今年からはサンドイッチや惣菜もモデルの為に用意されているとか。ガイドラインを通過したモデルさんと言えど・・・と言う気がするのは私のやっかみか?
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ファッションウイークHPより


しかし、モデルやセレブはごくごく限られた人達に変わりはなく、アメリカの現実はと言うと、、、

レストランの料理量は必要量の4倍だが、客離れを恐れて量が減らせない。レストランの料理は通常の自炊よりも60%カロリーが高いと言われており、アメリカ人が2005年一年間で食べた回数は平均209食。
政府では肉は3オンス、パスタは半カップが適量という規定があるにもかかわらず、レストランの60%は肉が12オンス以上、パスタは1~2カップとのこと。
シェフの傾向では、ベテランシェフは料理の量が少ないのに比べ若いシェフは量が多く、それぞれの修行時代の食事情によるもよう。シェフ達曰く、10~15%の量を減らしても客は気付かないが、25%量を減らせば気付くので減らせないとのこと。
実際に、食事量を減らしたファミリーレストランのルビー・チューズデーは顧客から顰蹙をかったと聞く。
一方、レストランがアメリカ人の第二の自宅と化していて、外食産業が好景気。アメリカ国内にはレストランが約92万5000店舗あるが毎年8000軒以上が新規にオープン。2006年には業界売り上げが史上初の5000億ドルを超えた。
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アメリカ人の肥満のせいで、1960年に比べて年間10億ガロンも多くガソリンを消費しているとのこと。車の重量が増えると車の燃費が落ちるので、1ガロン2.2ドルで計算した場合、年間約22億ドルも多く使っていることになる。それは航空機でも同様。
アメリカ人の肥満率は1987年は15%だったが、2003年は30%を越え、2002年の平均体重は1960年に比べ男女共約25ポンド増えているらしい。肥満人口を州別にみると、ルイジアナ、ミシシッピ、ウエストバージニアが最も多く、一方コロラド、コネチカット、ハワイ、バーモントが低い。この3州いずれも福祉面で一番貧困な州。肥満の割合は、ヒスパニック系以外のアフリカ系が約34%と最も高い。
子供の肥満率が25年間に3倍に増加しているので、ディズニーランド等では、フライドポテトは人参に、炭酸飲料は果汁100%ジュースや低脂肪乳に変更され、カロリーや脂肪分の制限された子供向けの食品に限ってディズニーのキャラクターを使用することを決めたとか。


2004年に公開されたこの映画はどの程度国民意識を変えたのかは不明・・・
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                                     映画"SUPER SIZE ME"より