一昨日に続き、マノンを観に。
今日は何と言ってもフェリの来週の引退公演の前の最後の公演とあって、観客の熱気たるや全く一昨日とは違ったものだった。(後記:あまりに観客の反応が良かったからか結局16日の夜公演もこの二人に変更になった)

Choreography and direction by Sir Kenneth MacMillan
Music by Jules Massenet

Manon : Alessandra Ferri
Des Grieux : Roberto Bolle
Lescaut : Herman Cornejo
Lescaut's Mistress : Gillian Murphy

左からマーフィ、コルネホ、フェリ、ボッレ
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フェリが踊る時には観客席全体が息をのむ一体感があり、そのような経験は初めて。
一昨日のケントとゴメス主演でも十分満足した気で居たが、それはあくまで技術的な面だったことを痛感。今日のフェリとボッレは非常に高い技術のダンサーであることのみならず、女優と男優を感じさせるものだった。
ボッレはミラノスカラ座のプリンシパル(エトワール)だが、ゲストアーティストとしてフェリが相手役に指名しているだけあって、スタイルも技術も演技もダイナミックで非常に良い。バレエの男性はえてして小さい人が多いが、彼は187センチもあり、とにかく華があり見栄えがする。
レスコー役も、一昨日はソリストのラディツキーだったが、今日はプリンシパルのコルネホで、高いジャンプや演技力なども見ごたえがあった。
振り付けなどは一昨日と全く同じだが、今日の方があっと言う間に時間が過ぎて行ってしまうように感じた。
今日の公演はどうやらDVDか何かになるらしく、撮影を行っていた。
カーテンコールは少なくとも6回はあったかと。
現在44歳のフェリだが、昨日の公演はレイズの怪我で代役を務めたので今週はマノンを3回演じるなど(後記:16日夜公演も追加されたので今週は4回演じることとなった)、全く年齢を感じさせず脂の乗り切った素晴らしい演技なだけに、NYでは来週の引退公演の「ロミオとジュリエット」が最後になってしまうのが非常に惜しまれる。
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       マーフィ          ボッレ       フェリのご主人

フェリの写真家のご主人とお嬢さんも観に来ていて、お嬢さんは未だ本当に小さいが、ファンからサインを頼まれてお母さんの真似をしてサインをしていたのは微笑ましかった。
一昨日踊ったケントもご主人と観に来ていた。

フェリの良さについて色々とご説明くださった NAOさん、本当にお世話になりました~
因みにこのチケットは合法的に(笑)購入して前から4列目でした。