マンハッタンでは、野良犬や野良猫などはまず見かけない。
マンハッタンを一歩出ると自然が多いので、野生の鹿、アライグマ系、スカンク、ビーバーのようなグランドホッグ等を多く見ることが出来るが、マンハッタンで鳥は別として野生の動物は公園に住み着いているリスや地下鉄坑内のネズミぐらいか。

街を歩いていると、ドッグウオーカーなる仕事をしている人を良くみかける。映画「モンスター・イン・ロウ」でも主演のジェニファー・ロペスがドッグウオーカーのアルバイトをしていたシーンを思い出すが、ドッグウオーカーとは、飼い主から依頼され飼い主の代わりに犬と散歩をする仕事。
趣味でマラソンをしている友人も、犬が好きで一人で走るのは寂しいからと犬と一緒にセントラルパークを走るアルバイトをしている。

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     犬のデイケア&ペットホテル              犬の散歩をする専門のスタッフ 

ペットショップ以外に、犬のペットホテルやデイケアも発達している。日本ではあまり考えられないかと思うのだが、自分が留守にする際に犬に留守番をさせるのが嫌な飼い主は、まるで子供を昼間保育所などに預けるように犬のデイケアシステムを利用している。仕事に行く前に預けに行き、帰りにピックアップし、拘る人はその犬用のドッグフードをケアしてくれる人に預け、そうでない人はそこのドッグフードを食べさせてくれるようお願いする。
このお店は、大型犬と小型犬とエリアを分けて室内の運動場で遊ばせてくれているが、追加料金で屋外のお散歩にも連れて行ってくれるとのこと。
犬を飼っていない私には、このようなシステムが過保護に思えたので、知人のアメリカ人に聞いたところ、ここまで犬にお金をかけるのはNYかLAぐらいじゃないかと言っていた。

先日も可愛いクッキーが店先を彩っているのでつい立ち止まったところ、なんと犬専用のお菓子屋さん。クッキーやドーナツが一つ2ドルで、かのクリスピークリームを価格競争で打ち破ったダンキンドーナツは一個99セント。人間の食べる物の方が安いということのよう。
ハッピーバースデーと書かれた犬用のクッキーなどもあるが、犬に字が読めるわけもなく、今日が自分の誕生日だと理解するわけもなく、果たして色もどの程度認識できるのかも不明だが。。。
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一方、犬や猫のシェルターも見かけた。あいにくその日は日曜でお休みだったが、外に貼ってある文章によると、NY市では捕獲された捨て犬や捨て猫が毎日約150匹処分されているとのこと。
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後記:
では一体日本ではどの程度処分されているのか?
現在飼われている犬猫数は2168万匹。
それに比べ、一年間に犬猫は40万頭以上が処分されているとのこと。一日当たり約1100の命が消えている計算になる。
上記のNY市は、あくまで50州と特別区からなる全米の一つの州であるNY州、そしてその中のNY市だけの数なので、全米規模となると全くわからないが。

後記2:
ドッグランという犬のリードをはずして好きに所定の場所を走らせることの出来るエリアが設けられた公園がいくつかある。
その詳細記事は こちら

後記3:
アメリカの大富豪レオナ・ヘルムズリーさんが12万ドル(約14億円)を愛犬一匹に残すように遺書に記していた。孫4人のうち2人には約9億ドル、2人には全く残さなかったが。
これを受けてテレビ局の NY1 では、視聴者に自分ならどれだけペットに遺産を残すか、12ドル、1200ドル、12万ドル、という冗談のようなアンケートをテレビでするぐらい。結果は12ドルと12万ドルが多かったかと。

後記4:
日本でのペット事情も加熱の一途をたどり、犬用のミネラル水、ネイルサロンなどもあり、ペットフードは年間2468億円市場(テレビ通販市場は焼く2475億円)

後記5:
とうとうNYでは、運動不足の犬を運動させる場所のみならず、水泳教室まで出来た。温水プールで、預けられた犬は自由に水遊びを楽しむことが出来、水に慣れていない犬には、水泳レッスンが別料金で組まれている。(1レッスン15ドルとか)