友人のお陰で、大会10日目のナイトセッションを観に行くことが出来た。
チケットは8月からあらかじめ発売され完売になっているが、その後で徐々に試合結果で対戦組み合わせが決まって行く為、今回のナイトセッションの好カードに行かせて頂けたのは、本当にラッキーかと。

ナイトセッションは通常7時から始まるが、前日の大会9日目などはデイセッションの3試合が長引いてしまった為、ナイトセッションの第一試合は夜の8時を超えてから開始され、第二試合の男子の試合が終わったのは翌日の未明、午前1時50分頃という長丁場。
これまたラッキーなことに、今回はデイセッションが長引くこともなく、7時から第一試合が始まった。

★ヴィーナス・ウイリアムズ Vinus Williams (ランキング12位) 対 イェレナ・ヤンコヴィッチ Jelena Jankovic(3位)
1999年~2003年まではグランド・スラムの大会のいずれかで必ず優勝していたヴィーナス・ウイリアムズ、怪我などに悩まされたが復活して来て、今年はウインブルドンでは準優勝。
対戦するヤンコヴィッチはセルビア出身で、国旗などを背中に巻いたセルビア人のサポーターが、会場の最上階に集まって立ったまままるでサッカーのような応援を始めた。このような応援をテニスで観るのは初めてで、結局係り員に自分達の席に着席するように解散させられていた。
試合は、4-6 6-1 7-6 でヴィーナスが勝ったが、最後のセットではどちらが勝ってもおかしくないような展開となり、ヴィーナスが4連続サービスエースをミスなしで取ったのが差となったように思われる。
普通は敗者は早々に会場を後にするが、敗れたヤンコヴィッチは試合終了後、椅子に座り込んでタオルで顔を覆っていた。しかし、司会者にうながされると会場のインタビューに応じ、最後には良い笑顔まで。好感が持てた。
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ヴィーナスの時速123マイル(約198キロメートル)の強力サーブ   ヤンコヴィッチを応援するセルビアのサポーター         負けたがとても良い笑顔で敗者インタビューに答えていたヤンコヴィッチ
前日には妹のセリーナ・ウイリアムズがランキング1位のジャスティン・エニンに負けていて、ヴィーナス・ウイリアムズはエニンと次の試合で当たることが決まっている。

★ロジャー・フェデラー Roger Federer(1位) 対 アンディ・ロディック Andy Roddick(5位)
現在現役の男子で最速のサーブをするロディックは唯一ベスト8に残ったアメリカ人で、全く向かうところ敵なしのフェデラーとの対戦は、超人気カード。
時速146マイル(約235キロ)ものサーブが飛び出すなど、一度お互いサービスをブレイクしただけで両者第一セットも第二セットもサービスキープをし、いずれもタイブレークでフェデラーが取った。
さすがに第三セットの早い時期にロディックのサービスがフェデラーにブレイクされたところで、ロディックの緊張の糸が切れたのか、結果は7-6 7-6 6-2 とフェデラーのストレート勝ち。
最速のサーブをもってしても、レシーブされてしまうとやはり試合巧者のフェデラーに軍配があがった。
女子の3セットが2時間半程だったのに比べ、この男子の試合はわずか2時間2分。
夜10時をまわってから始まった第二試合が12時過ぎには終わるという観戦者にとっては非常にラッキーな展開だった。失意のロディックは早々にコートを後にし、インタビューもなかった。
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140マイル台を出す強力なロディックのサーブ フェデラーの勝利者インタビュー(隣が時刻表示)

視聴率の取れるナイトセッションには、大会が後半になればなるほど好カードの試合が組まれる。
その為、炎天下のデイセッションにはあまり見られないセレブ達もナイトセッションを観戦に来るようで、今回は本当に多くの有名人が来ていた。
ナイトセッション常連のドナルド・トランプも前日に居たが、試合の合間を縫ってヤンキースのアレックス・ロドリゲス(通称 A・ロッド)が先日観戦していたとのこと。
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長寿テレビドラマ「SEINFELD となりのセインフェルド」のジェリー・セインフェルドとエミー賞俳優のラリー・デイヴィッド         会場に映された時にはスター・ウオーズのテーマ音楽も流れたナタリー・ポートマン         NBCニュースのアンカーマンで2005年に引退したトム・ブロカウ

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テレビドラマ「Xファイル」のデイヴィッド・ドゥカブニー  放送席にはアンドレ・アガシ(右は解説のマッケンロー)     ボリス・ベッカー夫妻

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コートサイドの席に居たマーサ・スチュアート

ほかにも年齢別で今大会も参加しているマルチナ・ナブラチロワと歌手のトニー・ベネットが並んで観戦していたり、ロディックのコーチを現在務めているジミー・コナーズはファミリー席から。
トークショーのホストを務めるレジス・フィルビン、映画「プラダを着た悪魔」のモデルとなったと言われている米国版VOGUE誌のカリスマ編集長のアンナ・ウインターと、デザイナーのオスカー・デ・ラ・レンタなどが観に来ていた。