ホテルの窓から見た国境の街、フォス・ド・イグアス。
コロンビアやボリビアのコカインがパラグアイに入り、パラグアイからブラジルに入る窓口の街となっていて、そこからヨーロッパなどに渡るとのこと。
昨年は麻薬がらみで約340人が死亡、今年も9月現在までで約260人が死亡、48時間誰も死ななかったという時は珍しいということでニュースになったが、翌日4人が亡くなったそうで、ほとんどが銃犯罪。
(安全とは言えないとイグアス在住歴30年弱のガイドさんはそう言っていて、この死亡者数はこの時点では多いと感じたが、実は一日一人平均で亡くなるイグアスはそれほど他の都市に比べて危険でないということが後日判明・・・)
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イグアスの滝を今度はアルゼンチン側から観るべく、国境へ。
日本人はブラジルのビザはたとえ観光であっても必要だが、アルゼンチンは不要。
イグアス川にかかる橋には、丁度中間まではブラジルの色、その先からはアルゼンチンの色が塗り分けられている。何でも、アルゼンチンは国がお金を出して国旗の色に橋の壁を塗り分けたそうだが、ブラジル側はそれを見て、観光ガイドなどのボランティアがブラジルの国旗の色に塗ったとか。
以前に、ブラジル側でBSEが発見された時には、車はタイヤを殺菌する為に特別なマットの上を走り、人間も全員降車してそのマットで靴の裏を殺菌しなければならず、大渋滞だったそう。
アルゼンチン側の国境の街はプエルト・イグアス。通りかかったのは土曜の朝でお店があまり空いていなかったこともあるがのんびりとした感じで、聞けば同じ国境の街であっても、アルゼンチンの警察が厳しく取り締まっているので、非常に治安は良いとのこと。
アルゼンチンとブラジルはサッカーに代表されるように敵対心が非常にあるらしい。
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ブラジル側は、国立公園からイグアスの滝界隈には、バスや地元のタクシーなら入ることが出来、それ以外は公園のバスに乗るが、アルゼンチン側は排気ガスなどを憂慮して全員が列車に乗らなければならない。ゆくゆくはブラジル側も大気汚染を防ぐ為に全面的に車の入園を許可しなくなるのではないかとのこと。
トロッコを乗り継ぎそこからは徒歩でイグアスの滝上流のイグアス川を遊歩道で1キロ以上渡って行く。以前作られた遊歩道は大水で流された物も残っていたが、川の上流の流れはいたって穏やか。
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まずはイグアスの滝のアルゼンチン側でのハイライトである、悪魔の喉笛 Garganta del Diablo と言われる滝へ。
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とにかく物凄い水の轟音と迫力。外敵を避ける為に滝の裏側の壁に張り付くようにして住むイワツバメが飛び交っていた。
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一旦列車の駅まで戻り、列車を途中下車。そこからはアルゼンチン川の滝の上部と下部を巡る遊歩道が伸びており、まずは上部へ。遊歩道からは色々な植物が鑑賞でき、山羊の髭と言われる花も咲いていた。
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下部のルートは滝を見上げることになり、やはりこちらの方が迫力がある。
サンマルタン滝 Salto San Martin等はブラジル側からはサンマルタン島の陰になるのでアルゼンチン側に来なければ見られない。
サンマルタン島の左側奥の滝は悪魔の喉笛、右側の滝はサンマルタン滝。
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ボゼッティ滝 Salto Bossetti とドス・エルマナス滝 Salto Dos Hermanas には虹がかかっていた。
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ガイドさんも珍しいと言っていて非常にラッキーだったのだが、国鳥である野生のトゥーカンを偶然見ることが出来た。
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滝巡りをするボートは、ブラジル側からもアルゼンチン側からもある。
アルゼンチン側からは各滝を見て下流まで行き最後はトラックで列車の始発駅まで送ってくれる(その逆ルートもある)1時間のコースと、滝周辺だけの20分のコースとがあり、20分のコースは、ドス・モスケテロス滝 Saloto Dos Mosqueteros に二回、サンマルタン滝 Salto San Martin に二回つっこんで行き、滝の水しぶきを豪快に浴びるというのがこのボートツアーの呼び物。
乗っている人は準備良く水着を着ている人が多かった。
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