イグアス・カタラタス空港からTAM(JJ)3556便午前6:30発にてサンパウロ・グアルーリョス空港へ。
午前8:05にサンパウロ到着、9:00サンパウロ発のTAM3748便にて11:50にマナウス・エドュアルド・ゴメス空港に到着。

マナウスは、アマゾン川の本流であるソリモインス川と支流のネグロ川の合流地点よりも約10km以上上流のネグロ川河畔に位置する。
天然ゴムが発見され、19世紀後半のゴム製造の栄華により、ゴム景気がヨーロッパ文化をアマゾンのこの地に齎した。
現在は、自由貿易港にもなっていて、日系企業も含む多数の外国企業を誘致した一大工場地域となっている。
アマゾナス州は、日本の全面積の5.6倍あり、その98%は未踏の地で、一キロ平米あたり0.3人の人口密度。
1929年に約100の日本人家庭が入植し、現在一世は約600名、二世や三世は約2,000名居る。現在、駐在員の子息が通う日本人学校には、29名の生徒がおり先生は27名だとか。

アマゾン自然科学博物館へ。
アマゾン界隈に生息する魚や昆虫などの標本以外にも、大きな水槽には、ウロコのある魚では世界最大のピラルクーが飼われている。日本人が経営しており、日本語の説明文もある。
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見る角度によって羽の色が変わる蝶 死ぬとすぐにそのカラフルなりんぷんは落ちてしまうとのこと カブトムシの王様であるヘラクレスオオカブト         ピラルクー

アドウフォ・リスボア市場の場外市場へ。
1882年にパリの中央市場レザルを模して作られたアドウフォ・リスボア市場はその老朽化から改築中で、現在はその隣に市場が立っている。
熱帯の気候ではタマネギやキャベツは育たない為、市場にはサン・パウロから運ばれた物が売られていた。
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そのまま食べる小さいバナナと、火を通して調理するプランテーン系とが売られている 博物館で観て来たばかりのピラルクーも売られている 円柱形の物は日保ちがするように塩漬けにされたもの

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水族館や熱帯魚店でしか観たことのないアロワナも          中央はピラニア

お肉を眺めていただけたったが、お肉屋さんの人達はわざわざポーズを取って写真を撮ってくれと言ってきた。
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1896年にイタリア・ルネッサンス様式で建てられたオペラハウスのアマゾナス劇場へ。
内部はイタリアやフランスなどヨーロッパから取り寄せた大理石や家具調度で埋め尽くされている。
何でも、万国博覧会時にトルコのドームを見て、後からこの上部のドーム部分は追加建築されたとか。
とにかくゴム景気とやらの凄さは、ここがアマゾンの真ん中であることを忘れさせるほど豪華で驚かされた。
ゴムはブラジルで発見され、ヨーロッパから来たポルトガル人がその売買で栄耀栄華を尽くした様子が良くわかる。
しかし、19世紀末にイギリスがゴムを空輸し、マレーシアが品種改良を行ってより高品質のゴムを作るようになり、現在はマレーシアから輸入している。手術用手袋などの柔らかいゴムはブラジルのゴムでは作れず、品種改良を行った外国産で、ブラジルの生ゴムは飛行機の車輪などに使われているらしい。
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天井はパリのエッフェル塔を下から見上げたデザインになっている 椅子の下には当時人力で風を送った通風孔が

二階にあるサロンの天井画は、イタリア人による作品で、中央の女神は、何処から見てもこちらを向いているように見えるよう描かれている。
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マナウス郊外のリゾートホテル Tropical Manaus に宿泊。
朝食時には、ミキサーでその場で混ぜてくれる生ジュースが3種類あり、ガラナ(右)とクプアス(左)を。
クプアス Cupuacu はヤシの実に似た果実で、種はホワイトチョコレートの原料になり、果実は真っ白。味は、パイナップルほど甘くないが、それに似た甘酸っぱいあっさりした味。
ガラナ Guarana は飛行機に 7-up やスプライトはなくても、常備してあるブラジルの国民的飲料。粒上の果実だが、それをすり潰して練り硬め、粉末状におろして水と砂糖を加えて飲むもの。カフェインがコーヒーの5倍含まれているとのことで、アマゾンの先住民には長寿の薬として信じられ、滋養の効果のあるガラニック酸が含まれている。
味は、なかなか形容が難しいが、少しコーラにも似たような味と言ったところか。
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ホテルにはミニ動物園も付いていて、ジャガーなどが居た。
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マナウスの治安について、日本人ガイドのウラノさんに聞いたところ、コカインなど麻薬取引の人達が一日2名程度死んでいるだけで治安は良い、とのこと。
イグアスで一日1名の死亡と聞いて治安が悪いと驚いていたが、、、
ということは、マナウスよりもより治安の悪いサン・パウロやリオ・デ・ジャネイロでは、一体何人の人が日々殺されているのか。