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アメリカでのレストランなどを格付けする ZAGAT があるが、これは一般の誰でもがレーティング出来るしくみなので、人気度はわかっても果たして美味しいかどうかは疑いたくなるお店が多々。
一方、フランスのレストラン格付で有名なミシュランが一昨年からミシュランNY版を出版し、徐々に定着しつつある。ミシュランはその特定の調査員がお店側には名乗らずにレーティングすることから、信憑性が ZAGAT よりもずっと高いように思われる。そのミシュランで一つ星に輝くイタリアンがあるので行ってみた。

ランチコースなどはなく、全てア・ラ・カルト。

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  フォアグラと鶏レバーのクロスティー二         鴨肉のミートボール

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      パッパデッレのボロネーゼソース       ラビオリ トマトとバジルソース

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洋ナシのコンポート アニスソース ピスタチオとラズベリーのタルト ドーナツ チョコレートソース添え

・イタリア風カナッペのクロスティーニは、パンとパテが別々に来た。
・鴨肉のミートボールには上にセロリの葉が乗り、下にはポテトのピューレ。中は未だ少し赤いぐらいで柔らかい
 ミートボールにはセージが良くきいていた。
・パッパデッレはリボン状の物を想像していたが、平打麺のパッパデッレだった。ボロネーゼはラム肉だが、
 優しい味。上にはリコッタチーズが柔らかい甘さを出している。
・ラビオリの生地は結構こしがあって美味しい。上にはすでにパルメザンチーズがかかってきた。
・洋ナシのコンポートのアニスソースは、ソースが凍らしてクラッシュされた物がクリームと共についてくる。
・ピスタチオとラズベリーのタルトは、ラズベリーの下にどっしりとピスタチオのクリームが入っていた。
・ドーナツは濃厚なチョコレートソースをつけていただく。
これらにキャンティクラシコ2002年58ドルと、コーヒーを注文。

いずれも非常に少なめな量。
オープンサンドのクロスティーニを注文したせいか、他のテーブルには最初に出されるパンが出てこなかった。
総じてお味としては悪くないが、テーブル担当の人やサブの人達がとにかくせかす。こちらがのんびりと前菜を食べていて、次のパスタが茹であがったから急かされたのかと思いきや、その後もとにかく慌ただしい。
未だ友人が食べている最中でもすでに終わっている私のお皿を下げたり、終わりかけで未だフォークを持っていてもお皿を下げようとしたり、良いサービスマナーとは言い難い。
店内を見回しても未だ空席もあり、我々のテーブルを後の人に使わせる気配はない。

どのお料理もシェアしたいと伝えていたが、デザートメニューを持って来てもらうようお願いしたところ、3人に対して2つのメニューを持って来て、メニューもシェアしてと言われた。
ヨーロッパ人はシェアするのはマナーが悪いと嫌うが、アメリカ人はその点寛容で良くシェアする姿を見かけるし、シェアを前提としたメニュー作りのお店も結構あり、このお店の雰囲気は特段かしこまった雰囲気のお店ではなかったので我々はシェアすると言ったのだが、担当の人の行動は冗談なのか我々への皮肉なのか? 冗談だったとしたら、最初に2つメニューを持ってきて、後からもう1つ持ってきて冗談だよ等と言うオチにすべき。
デザートのドーナツは本当に単なるドーナツ。横にチョコレートがついては来たがあまりにも工夫がなさ過ぎで、今までお料理は少ない分量だっただけに4個も出て来るとは驚きを超えて呆れてしまった。

ミシュランは味のみならずお店のサービスや雰囲気や内装にも厳しい目があると信頼していただけに、非常に疑問が残った。