(ハーレム散策について文字数制限により、その1 からの続き)

ハミルトンハイツには、アメリカ建国の父の1人と言われる初代財務長官アレクサンダー・ハミルトン邸もある。あいにく1月から改修工事が始まり、中は見学できなかった。ハミルトンは、10ドル札のモデルでもある。
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ハーレムのエリアの北限とされる155丁目からは 5 street 北になってしまうが、マンハッタンに4つしかないマンションのひとつ、モリス・ジュメル館がある。
(語源である英語では、マンションは日本語で言うような「共同住宅」を意味する一般名詞として用いられることはほとんど無い。英語圏や欧州では mansion とは豪邸の意味で用いられる。by wikipedia)
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1765年イギリス人将校ロジャー・モリスの別荘として建造されたが、独立戦争勃発により立ち退き、1776年9月にアメリカ軍総司令部が設置され、ジョージ・ワシントン将軍が1ヶ月間滞在した。その後、イギリス軍がマンハッタン島を占拠した為、今度はイギリス軍将校の所有となった。
1810年には、フランス人ワイン商人のステファン・ジュメルの手に渡り、ジュメル没後も1865年まで夫人が住んだ。
因みに、ジョージ・ワシントン亡き後、夫人が再婚した相手は、前述のハミルトンとニュージャージーのウイーホーケンの丘で決闘することとなり、ハミルトンが殺された。
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         一階 フロントパーラー           一階  ダイニング
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         一階 8角形の居間         二階 ジュメル夫人の寝室
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           地階のキッチン

この場所が一番マンハッタンでは高台で、はるか南端のウオール街まで見渡せたとか。現在はFDRやイーストリバー越しにヤンキーススタジアムが見える。
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館の前には、かつて250年前には将校官舎だったものがそのまま今は一般住宅として使われている。
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ハーレムは歴史地区に指定されている所も多く、また違ったイメージを持つことが出来た。