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www.sylviassoulfood.com

ハーレムでアフリカ系の人達が食べるソウルフードのレストランと言えばこのお店の名が挙がるので、一度は食べてみようかと。

ソウルフードとは wikipediaより
アメリカ・マンハッタンのハーレム地区は、いわゆる黒人居住区として知られているが、そこでは黒人が主として食する食材が広く扱われている。かつてアメリカの南部地域において、まだ黒人が奴隷として扱われていた時代、多くの白人が食材としては使わなかったいわば『余りもの』の部分(鶏の内臓・豚の足や牛の腸など)を、料理する方法を見つけて食材の地位に高めたのである。こうした食材を彼ら黒人たちは、ソウルフード (Soul Food) と呼んだ。

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ハーレムの高級住宅街であるシュガーヒル Sugar Hill の名を取ったビール(5ドル)があったのでそれと、サウスカロライナラムパンチ(8ドル)を。
コーンブレッドが最初に運ばれてくる。
コーンブレッドが暖かく、表面がかりっと香ばしくてとても美味しい。コーン油50%の軽いバターと共に。

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名物BBQ(バーベキュー)リブ13.95ドルと、フライドチキンとハーレム風ワッフルのセット9.75ドルを。
バーベキューには付け合わせ2種類がついてくるので、オクラとトマトのガンボと、マッシュポテトを選択。
(ガンボとは、オクラを多く使ったニューオーリンズの煮込み料理)

スペアリブのソースは特製で、トマトベースだがほんの少しピリ辛な感じで美味しい。付け合わせのガンボはコーンスターチが多過ぎてあまり美味しくなかったが、マッシュポテトはバターが少なく案外あっさり。
フライドチキンは、ササミなどのホワイトミート(3ドル増)か、モモ肉などのダークミートかを選択するのでモモ肉を注文。カラッと揚がっていて衣の味が強すぎず、美味しい。先日食べた韓国風カラ揚は衣の味がとても強くてあまり鶏の味がしなかったが、こちらは鶏の味がしてあっさり系。
ワッフルにはバターが乗ってシロップがついてくるが、ワッフル自体はとても軽くカリッとしていてバターやシロップなしで丁度良い感じ。

以前、ウエストハーレムの簡易なビュッフェ形式のお店 CHARLES SOUTHERN KITCHEN で食べたり、観光客対象でゴスペルを聴きながら南部料理が食べられる BB KING でのビュッフェや、夏に行われるハーレムパレードでの屋台料理を食べたことがあったが、どれもあまり美味しいとは思えなかった。
が、このお店、2年前には「NY汚いレストランワースト10」にランクインしてしまうなど、批判もあったが、汚名挽回と言ったところか、店内は綺麗。
日本の旅行会社がハーレムツアー等を組む際には、必ずこのお店が組み込まれていたりするので、観光客向けかと懸念したが、地元の人達も多く、土曜の6時過ぎでほぼお店はいっぱいになる勢い。

ソウルフードなので、もっと脂っこい物を想像していたが、高級ステーキハウスのマッシュポテトの方が溶かしバターが豊富で口当たりは良くてもファッティーだし、韓国系カラ揚のみならずアメリカ名物のバッファローウイングはこってりした味付けの衣に更にサワークリームを付けて食べることを考えると、このお店のお料理は案外あっさり、素朴だが素材の味がしていけるかと。