2月5日(火)は本当にメディア、とりわけNYのメディアは忙しかったようだ。朝から スーパーボウル で優勝したNYジャイアンツの優勝パレードの取材、その後は選挙放送と。
次期大統領を占う上で一番のターニングポイントと言われているスーパーチューズデイ。
日本とは色々と異なる選挙方法だが、スーパーチューズデーの結果で民主・共和両党の立候補者がほぼ一人にしぼられ党から大統領候補として指名されることになる。一斉に投票を行う日本と違って、アメリカは州ごとに投票日が異なる点。ただし、このスーパーチューズデイに一番多くの州が選挙を行う。

選挙制度の違いや、私に選挙権があるわけでもないので、そのしくみなども良くわからないのだが、今回は初めての女性大統領誕生か、初めての黒人大統領誕生かで話題となっている。
レストランの横の壁にすら、このようなポスターがあった。
民主党は経験から(ヒラリー)クリントン大統領、非凡なオバマ副大統領、共和党は戦争ヒーローのマケイン大統領、経済の天才ブルンバーグ副大統領と。(ブルンバーグ現NY市長は大統領選には立たなかったので、いささか古いポスターではあるが)
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最初のオハイオ州での選挙で、ヒラリーがオバマに大敗したその週末のユニオンスクウェアでは、ヒラリー陣営とオバマ陣営がそれぞれ選挙登録を行うようキャンペーンをしていた。
(左はオバマ陣営の人、右は選挙登録を依頼すべく用紙を片手のヒラリー陣営の人)
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スーパーチューズデー前の最後の週末である土曜には、ヒラリーがタイムズスクウェアにスタジオがあるテレビ局に生出演。
撮影をしている2階のスタジオはガラス張りになっているのだが、その下では、応援者がかけつけ、多くの警官が警備にあたっていた。
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その反対側では、テレビで生放送されている画面が大きなビジョンに映し出されていた。
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スーパーチューズデーのNYでは、夜の9時まで投票できることもあって、6時半頃の通勤帰りの人達に、それぞれの運動員が投票所そばの道の両側にプラカードを持って、投票所に行くよう促していた。
オバマ陣営は、オバマ(民主党)はマケイン(共和党)を48%対44%で負かし、マケインはクリントン(民主党)を47%対45%で負かしたという宣伝の紙も配っていた。(夜間のため画像が暗いのですが…)
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    交差点でのヒラリー陣営 オバマ陣営も通行人に声かけ    オバマ陣営の宣伝

投票所のそばには英語のみならず、スペイン語、中国語、韓国語で書かれた貼り紙があり、「ここより投票所までの間ではうろうろしたり、選挙活動はしてはならない」と。
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今日のエンパイアは青と赤。
青は民主党、赤は共和党というシンボルカラーに最近はなっており、民主党は青いロバ、共和党は赤いゾウに象徴されることも多い。
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結局、今回のスーパーチューズデイでは、民主党の大統領候補争いは接戦で、今後投票のある州の結果で決まることになり、予備選・党員集会は6月まで続き、最終的には8月末の党全国大会で正式に候補指名となる長丁場が続く。

一昨年という相当前からですら、当時私が住んでいたニュージャージーのコンドミニアムに後援者がいたらしく、ヒラリーを招いての選挙資金集めのパーティが開かれ、多くのシークレットサービスがものものしい警戒をしていた。
日本と異なり本当に長い選挙戦。否が応でもアメリカ人の関心はかきたてられ、政治や宗教の話はタブーと言うが、NYでは政治の話はタブーではないように感じられる。

スーパー・チューズデー(Super Tuesday)とは wikipediaより
アメリカ合衆国において、大統領選挙がある年の2月または3月初旬の一つの火曜日を通常さす。その日は多くの州で同時に予備選挙・党員集会(以下、しばしば予備選挙として総称)が開催され、一日で最大の代議員を獲得することができる日である。そのため、各候補は自党の大統領候補としての指名を確保するためには、この日を上手く乗り切る必要がある。
「スーパー・チューズデー」というフレーズは、1988年3月8日に行われた予備選挙で初めて用いられた。
2000年には、民主党のアル・ゴア候補および共和党のジョージ・ブッシュ候補がスーパー・チューズデーの勝利によって、それぞれへの投票を確たるものとし、いずれも所属する党の大統領候補としての指名を勝ち取った。この年には、党の候補としての指名を獲得するのに必要な代議員のうち、民主党でおよそ61%、共和党では58%がスーパー・チューズデーの結果次第で決まることとなっていた。
最近は、多くの州がその州の予備選挙の重要性を高めようとして、予備選挙の日程を前倒しにしようとしていることから、2月の初旬の一つの火曜日に予備選挙・党員集会が集中して開催されるようになり、「ミニ・チューズデー」「ミニ・スーパー・チューズデー」または「ジュニア・チューズデー」として注目されるようになっている。また、この2月の火曜日も「スーパー・チューズデー」と次第に呼ばれるようになってきている。
その傾向が顕著になったのが2008年の大統領選挙であり、2月5日の火曜日に、民主党は22州、共和党は21州で予備選挙・党員集会が行われる。