昨年12月初旬にローワーイーストサイドにオープンしたニューミュージアム NEW MUSEUM に行ってみた。
もともとソーホーにあったコンテンポラリーアートの美術館が、構想から5年、約50億円の総工費をかけて完成したもの。
MOMAなど増改築はあっても、新建築での美術館は久しくなく、1959年のグッゲンハイム美術館、1966年のホイットニー美術館に次ぐとのこと。
この美術館の建築は、妹島和代さんと西沢立衛さん(オフィス名はSANAA)による。
彼らは金沢21世紀現代美術館やオハイオのトレド美術館をデザインし、現在はスペインのバレンシア現代美術研究所などを手掛け、ルーブル別館建設の建築家にも指名されているとのこと。(よみタイムより抜粋)
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週末だけ開いている7階のスカイルームからは、テラスは狭いが丁度周辺には高層ビルがないだけに、ミッドタウンやロウワーが見渡せる。
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ロウワーのビル群の手前は中華街となっているので、そのコントラストが面白いかと。
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外の景色を見ながらお茶が出来る簡易なフードスタンドと椅子などもあった。
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(美術作品の画像はいずれもHPより)
Uumonumental : The Object in the 21st Century というテーマでの展示:
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      Isa Genzken "elephant" 2006

メル・ギブソンの顔写真が吊下げられた物も
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    Rachel Harrison "Huffy Howler" 2004 Shinique Smith "Bale Variant Number 0011"  2005

Collage : The Unmonumental Picutre というテーマでの展示:
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Nancy Spero "The Hours of the Night II"の一部 2001      Kim Jones "Untitled" 1994-2004

Montage : Unmonumental Online にある一つの作品では、ブッシュ等の政治家などの顔写真を使用したアニメのビデオが流れていた。ブッシュ、チェイニー、ラムズフェルド、ビン・ラディン、カストロなどが登場し揶揄され、ライス国務長官が最後に地球の外に打ち上げられ、最後に彼女が爆弾を投下して地球が爆発して終わるという凄い風刺ビデオだった。

ほかの作品でも、BUSHを揶揄した文章などが印刷された布によるモニュメントもあり、ここまで芸術作品に登場した現大統領も少ないのでは?と苦笑してしまった。

美術館自身の敷地面積が狭いこともあり、簡単に観て回れる。
エレベーターはあるが階段で移動する方が早い。
メトロポリタン美術館やMOMAではここまで政治的な美術作品を展示できないのではないか?とも感じた。来ている客層も若い男女が多く年配者は少ない。

これもこの美術館のアートの一貫なのかどうなのか不明だが、入口前の横断歩道界隈には、可愛いマークが道路についていた。
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