115 Allen st, New York, NY
212-253-5400
www.allenanddelancey.net

ロンドンでミシュランの星3つを獲得し、シェフのテレビ番組「Hell's Kitchen」の主役でもあるゴードンラムジー氏がNYでもミシュランの3つ星を取るべく、自分の名前を付した ゴードン・ラムジーNY店 を開業するにあたり、オープニングシェフとしてニール・ファーガソン氏を送り込んだが、残念ながら2つ星に留まり、ラムジー氏の逆鱗に触れてファーガソン氏は解雇された。
そのファーガソン氏が心機一転昨年9月にロウワーイーストに開いたレストラン。
交差する道の名前が店名となっていて、今現在NYで予約が取り難いレストランのひとつと評されている。

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          ウサギのテリーヌ         フォアグラ
○ウサギのテリーヌ
 Rabbit Terrine, Apple Salad, Voilet Mustard 18ドル
 塩辛すぎず、脂っこすぎず、美味しい。
○フォアグラ
 Roasted Duck Foie Gras, Madernassa Pear, Celery Root, Walnut Praline 22ドル
 分厚いフォアグラの切り身が2切れあったのは嬉しい。カリカリトーストと共に。

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             サラダ         子牛のサルティンボッカ
○サラダ
 Pickles, Leaves, Fruits, Herbs, Fungi, Vegetable 14ドル
○子牛のサルティンボッカ
 Veal Saltimbocca, Honey-Glazed Baby Carrots, Sunchoke Puree 32ドル
 柔らかい上質の子牛肉を薄味のベーコンで巻いてあり、美味しい。
 ソースか下味に、昆布のような旨みを感じさせるものが入っているように思われた。
サルティンボッカとは
ローマの名物料理で、イタリア語で「口に飛び込む」という意味。
子牛肉と生ハムとの間にセージの葉を挟み、小麦粉をまぶし、フライパンで焼いて白ワインとブイヨンでさっと煮たものだが、ナポリではピザ生地のサンドイッチであるパニーニをさす。

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            ラムチョップ         デザート チョコレートムース
○ラムチョップ
 Colorado Lamb Chop Persillade, Braised Middle Neck, Potato Puree 30ドル
 ラムチョップは骨付き部分と骨なしの首の部分の2切れで、部位が違うので食感が楽しめる。
 骨付きにだけパセリのソースがついている。
○デザート チョコレートムース
 Chocolate-Caramel Cremeux, Mocha Ice Cream, Sour Cherries 12ドル
 チョコレートムースなどは得てして非常に甘かったりするが、甘過ぎず、小ぶりなので丁度良い。

パンは2種類、バターは有塩一種類。
スパークリングワインのプロセコ、コーヒーを別注文。プロセコは今ひとつ美味しくなかった。
お料理は総じて美味しい。繊細さはないが、やはりゴードン・ラムジー氏のNY進出に際し選んだシェフだけのことはあるのかと。

お店は夜のみオープンしていて、入口にはバー。
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奥にレストランがあるが、レストランがとにかくわずかな照明で暗い。ろうそくの明かりと部屋のコーナーにある薄明るいランプ程度なので、メニューを読むのも結構大変。
お料理自慢のお店であれば、せめて具材の色などはっきり見える方が良いのではないかと私などは思うのだが、やはりアメリカ人の志向はお料理よりもムードありき。
日本食レストランは明るすぎてロマンチックでないと、いくら美味しいお料理を出してもアメリカ人によるレストランレーティング本のザガットではデコレーション部門で低い点数となってしまう和食屋さんが多いが、まさしくそのアメリカ人のニーズに応えたというところか。
しかし、50代半ばぐらいのお客さんは、持参した手元ライトをつけて会計を見ていたのには笑ってしまったが。

後ひとつ難を言えば、テーブル数も結構ありバーもあるが、お手洗いが男女共用で一つしかないこと。その為、皆で列を作って待つはめになるのだが、後ろに並んだおじさんはとは何を食べた?とお互いの注文したお料理の話などが出来たので案外楽しかったが。

6時からの開店で我々は6時からの予約にしたところ、周りのお客さんは50代などの年配ばかり。お店の場所は中華街のはずれで、いたって寂れた場所なだけに、この紳士淑女は何処から現れたのかと疑問になるほどだが、お店の前にリムジンを待たせている人達なども居た。
8時40分ぐらいまで居たところ、強引にコーヒーなどをさげて暗黙に帰ってほしいと促すお店はあっても、なかなか言葉で帰ってくれと依頼するお店は少ないが、受付担当者が大勢が待っているので会計をしてほしいと言って来た。
少々驚いたが、いざ席を立ってみると、バーカウンターにも座りきれない人達があふれかえっており、レストランは予約者しか受け付けないが、その予約者達が待っていた模様。
遅い時間帯からのお客さんは皆若い男女で、ウイークデーとは思えない光景だった。