ローマ法王のベネディクト16世がワシントンを15日から訪問した後、金曜から今日の日曜までNYに滞在した。

18日(金)の朝からマンハッタンは交通規制の為に大渋滞。
朝、JFK空港に到着後ヘリコプターでマンハッタンに到着し、その後すぐに国連での演説の為に 2nd avenue や近辺の東行のストリートは閉鎖。
42丁目の東行の通りなど、車などによる強行突破を防ぐ為、荷台に重石を乗せた大型トラック2台がブロックしていた。
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色々な人が行き交うマンハッタンでも見慣れない修道士の格好の人達が歩いていて、人目をひいていたり。
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午後5時からはアッパーイーストのユダヤ教のシナゴーグ訪問とあって、金曜のラッシュ時でそうでなくてもクイーンズに帰る人でクイーンズボロー橋界隈が混むのだが 3rd avenue が閉鎖で車は回り道を余儀なくされて大渋滞。

19日(土)は朝から5番街のセント・パトリック教会でのミサが行われていたが、前日から各テレビ局は教会周辺での場所取りを。その後はセントラルパークでの集会。相当この日は道が混むと思ったので、ロングアイランド方面に脱出したのでその時の様子は不明だが。。。

そして今日20日(日)は朝からグラウンドゼロでの式典、そして午後からはヤンキーススタジアムでのミサとのことで、朝から Madison avenue や5番街が時間により閉鎖されていた。
72丁目の5番街とマディソン街の間に逗留されていて、ストリートは完全封鎖で、界隈の家の窓も開けてはならないとのお達しまで出ていた。
ストリートには大きな白いテントがはられ、そこが出入り口になっていたとか。
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  マディソン街は2車線分が警察車両で閉鎖状態       逗留先のストリートは完全閉鎖

ヤンキーススタジアムでは57000人もの信者が集うとあって、その信者を乗せた大型バスなどが停車し、ものものしい警戒。
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今日はコネチカット方面に行っていたのだが、うっかり帰りにヤンキーススタジアムでのミサ終了時刻に重なってしまい、避けて遠出をしていたはずが大渋滞に見事にはまってしまった。
ブロンクスを南下し、Madison Ave Bridge を渡ってマンハッタンに入ろうとしたところ、警察が封鎖していたが、丁度警官が封鎖のパイロンを除去して封鎖を解こうとしていた。そこで、通れるかと前の車が聞いたていると、橋のたもとから新しいパトカーがやって来て急遽再度封鎖され、やむなくそのまま南下させられていたところ、丁度法王ご一行の車列が橋を渡るところを上の高速道路から見ることとなった。
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パイロンを片づけて一般車両を通してくれかけていたが… 黒い大型の防弾車両にどうやら乗っておられるとのこと

後でテレビニュースを見ると、急遽予定を変更したとのことで、警官もさぞや大わらわだったことかと。

結局、アッパーイーストの宿泊先からウオールストリートまで南下し、そこのヘリポートからJFK空港に降り立ち、見送りにはチェイニー副大統領も列席してのセレモニーがテレビでずっと生放送されていた。
今回ワシントンに降り立った時には、ブッシュ大統領、夫人、お嬢さんが空港の飛行機タラップ下までお出迎えだったが、ブッシュ大統領がここまで丁重に出迎えた国賓はかつていなかったとか。

因みに、歴史をたどれば、キリスト教のカトリックと対立していたプロテスタントの人達が、より良い生活を求めて新大陸である北アメリカにやって来たという経緯があることから、米国ではキリスト教信者と言ってもプロテスタントが主流で、現在カトリック信者は米国民の22%とのこと。
しかし、どんどん中南米から移民がやって来ていて、カトリック信者である彼らにより、カトリック信者数が増えてはいるが、若い白人層などのカトリック離れを食い止めようという狙いがあると言う説も。

一週間前あたりから、テレビではその警護についてNYPDの人達がインタビューに応え、毎年国連総会や大統領が何度となくやって来ていて( その様子 )警護には慣れているので心配はない、と豪語していたが、国連総会はいつも国連界隈だけの封鎖で済んでいるし、大統領もあっという間の滞在でこれほどマンハッタンをあちこち行き来しないので、さぞや警護やそれに伴う交通封鎖など大変だったかと想像される。
いずれにせよ、やれやれこれでしばし静かになったなと。