以前に偶然見かけたチベット解放のデモ行進について取り上げたが(3月10日と3月22日の様子は こちら )、また偶然ユニオンスクウェアで彼らの活動を見かけた。

マンハッタンのユニオンスクウェアはその名の通り昔から活動の拠点となっていて、色々な抗議活動などが平和的に行われる場所。
25日(金)にユニオンスクウェア界隈に行ったところ、若いチベット人達が小さなキャンドルを公園内の地面に置いているところだった。あいにく未だ準備中だったので、どのような形を作っているのかや、点灯の様子は見られなかった。
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後で知ったのだが、4月25日はパンチェン・ラマとして認定された少年の19回目の誕生日。ただし、現在もその少年は中国政府に拉致されて行方不明のままで、この日はパンチェン・ラマ解放を訴え、夜の8時~10時に candle light vigil at union square と称して「TIBET」という文字型にロウソクを点灯していたとのこと。

パンチェン・ラマ11世とは wikipediaより
パンチェン・ラマ(ラテン文字表記:Panchen Lama、漢語表記:班禅額爾徳尼)は、チベット仏教においてダライ・ラマに次ぐ高位の僧及びその称号である。無量光仏の化身とされ、転生(生まれ変わり)によって後継者が定められる。

ダライ・ラマ14世のインド亡命後も、中国との協調路線を選び中華人民共和国チベット自治区に留まってチベット仏教の保護・継承に多大な貢献をしたパンチェン・ラマ10世が、1989年1月28日に心疾患で入寂すると、ダライ・ラマ14世とガンデンポタンはパンチェン・ラマ10世の転生者の探索を始め、一旦ある少年を選び出したものの、すぐにこれを放棄した後に1995年5月14日に、ゲンドゥン・チューキ・ニマという6歳の男児をパンチェン・ラマ10世の転生者として認定し、ガンデンポタンが公式に発表した。

1995年5月14日に、ダライ・ラマ14世とガンデンポタンがゲンドゥン・チューキ・ニマ少年をパンチェン・ラマ11世と公式に承認後、5月17日に両親共々同少年は行方不明となる。当初、中国政府は少年及び両親の失踪との関わりを否定していたが、1996年5月28日に関与を認めた。ニマ少年とその家族の消息は2008年現在でも不明。