NYのアップステートのカトナにある豪邸跡地を使って今年で63回目となったキャラモア国際音楽祭。
6月21日から始まり8月3日までの期間にクラシック音楽やオペラなど色々な音楽を聴くことが出来るが、とりは3日間行われたジャズフェスティヴァル。
その最終日に行ってみた。

広い庭はとても綺麗に整備され、楽器を象った花など、庭の散策だけでも十分に楽しい。
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ピクニックエリアではお酒や食べ物なども持ち込み可能で、またピクニックセットのローストビーフサンドイッチやワインなども販売している。
とても静かで森林の木漏れ日も気持ち良い。
音楽祭のコンサート会場に入る以外は無料となっているが、どちらかと言うとジャズ目当ての中高年夫婦がのんびり森林浴や庭を観賞しつつ楽しんでいると言ったところ。
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コンサート会場となるヴェネチアンシアターは、大きなテント張りとなっていて、自然の風を感じながらの音楽鑑賞。時折、トンボなどがまぎれて入ってきたり。
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この日は3演目。(画像はいずれもそれぞれのHPより)

AARON DIEHL アーロン・ディール

イメージ 1未だ若干23歳という若いピアニストだが、ウイントン・マルサリスにも認められ、ジャズ・アット・リンカーンセンターでも演奏している。ジュリアード音楽院在籍中の彼のドキュメンタリーをNHKが放送したとか。
非常に繊細なタッチでガーシュインなど1時間演奏。

JIMMY HEATH ジミー・ヒース・ビッグ・バンド

イメージ 2テナーサックス奏者で、ベース奏者のパーシー・ヒース、ドラム奏者のトゥーティー・ヒースとは兄弟。 80歳を超えているが、その演奏はしっかり現役。
スウイングジャズで、16名いるバンドの中には、女性のトランペット奏者が居た。
アーロン・ディールが観客席でその演奏を聴いていた。

MICHEL CAMILO TRIO ミシェル・カミロ・トリオ

イメージ 3ドミニカ出身のピアニストであるミシェル・カミロ Michel Camilo、キューバ出身のベーシストのチャールズ・フロレス Charles Flores、同じくキューバ出身のドラマーのダフニス・プリエト Dafnis Prieto の3人によるトリオ演奏。
ヨーロッパで公演して昨日NYに戻って来たばかりだそうで、今月末には東京のジャズフェスティヴァルに行くとのこと。
ミシェル・カミロのタッチは、ピアノも打楽器の一つと思えるような勢い。かと思うと素晴らしい超絶技巧も披露してくれた。
一部、ベースを主役として聴けたのも良かった。
最初に演奏したアーロン・ディールが繊細なタッチだったのに対し、こちらはピアノのマイクの音量をあげているのではないかと思えるぐらいの体育会系ピアノやベースにドラムで迫力満点。
最後だったので、次の演奏者が待っていることもないため、アンコールに応えて一曲披露してくれた。

3種類のジャズはそれぞれ特徴が異なるので、飽きることなく聴き比べられ、なかなか良かったかと。