600万点を超える所蔵品をほこるカナダ最大の博物館であるロイヤルオンタリオ博物館へ。

ロイヤルオンタリオ博物館

2年前にもこの博物館は訪れたが、その時は未だ新館が出来ていなかった。ダニエル・リベスキンド氏によって設計された新館は、2002年に着工し2007年6月にオープン。Michael Lee-Chin Christal と呼ばれている。ジャマイカ生まれのカナダ人の投資家である Michael Lee-Chin 氏が3000万ドルを寄付したことで彼の名が付された。

設計者のダニエル・リベスキンド氏は、ユダヤ系アメリカ人で、両親はホロコーストの生存者。ドイツのフェリックス・ヌスバウム美術館、ユダヤ博物館などを手掛け、同時多発テロの911以降の世界貿易センター跡地に再建する建物の世界的コンペで勝ち、フリーダムタワーの設計者にもなった。(しかし彼のデザインは、不動産開発業者から収益性が低いと言われ結局は折衷案になっている。) 当初は2010年完成予定だったが、度重なる被害者の遺骨の発見や建築費用の高騰による財政難などで工期が遅れ、2011年にも完成は難しいと言われているが、今回彼のこの博物館を見て、早くそのフリーダムタワーが見たいと思った。

博物館の展示品もさることながら、とにかくその器がかっこ良く魅了されてしまった。
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古い建物に新しい鋭角のクリスタルの建物がささっているような作りとなっており、外側も内側も垂直や並行の線がなくさまざまな角度が色々な面を作っている。
正面入り口の壁は歩道にせり出しているので、歩道や車道の様子が映っていて、不思議な感覚となる。
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建物の内部も面白い。吹き抜けの渡り廊下もさまざまな角度の通路となっており、旧館と新館のコネクション部分や、新館の壁があえて切ってあって休館の壁面を見せるなど、非常に面白い。
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明かりとりにガラスがはめられた天井部分から差し込む光も、また幾何学的な造形美を手助けしている。
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一番人気の恐竜のフロアも太古の生き物と最先端のデザインが共存しているのが面白い。
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勿論、旧館の古い部分もとても綺麗。
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建物のみならず、中国やヨーロッパの美術品、古代エジプトの物、恐竜や生物学などの所蔵品も楽しめる。
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