前々日のメッツ戦に引き続き、ヤンキース戦に行ってみた。
現在のヤンキースはアメリカンリーグ東地区で3位タイで、プレイオフへの進出に望みはないが、現在使用のスタジアムが今期最後ということもあってか、観客は大入りで異様な盛り上がりを見せていた。

まず始球式には、アメリカの女子競泳勢では最年長の41歳、北京で5度目のオリンピック出場を果たしたダラ・トーレスが投げた。彼女は北京オリンピックでは、50メートル自由形で銀メダル、リレー2種目でも銀を取り、通算メダル数が12個と米国競泳女子最多タイとなった人。
183センチというだけあって、大リーガーとひけをとらない体格だった。
男子競泳のフェルペス同様、アメリカ人の大好きなスイマーの一人といったところで、大きな拍手とスタンディングオベーションで迎えられていた。
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1回表のデレック・ジータの初打席ではいきなりヒット。このヒットはヤンキースタジアムで一番多い1270本目ということで、帽子を取って観客の拍手に応えていた。
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前日にアメリカのリーマン・ブラザースが破産と発表されたこともあり、ジータは「1270」、リーマン・ブラザースは「0」と書かれた紙を掲げて歩く観客も登場。世相を反映した観戦となり、皆苦笑していた。
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先発はアンディ・ペティット。後方はファーストのジェーソン・ジアンビ。
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ジョニー・デーモン(画像左)は5打数3安打、ジアンビ(画像右)はソロホームランの3打数1安打。
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新人のセンターのブレット・ガードナー(画像左 奥のランナー)がとても良かった。4打数2安打だが、盗塁を決めるなど、俊足をアピール。その為、メルキー・カブレラ(画像右)はスタメンには起用されず。
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松井選手は、この日もDHでの出場もなく、ベンチの一番端で彼も戦況を眺めているだけだった。
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シカゴホワイトソックスのケン・グリフィーJRが打席に入るとブーイングが凄い。すなわち彼は、敵チームで一番良い打者ということになる。3塁のけん制に慌てて戻っていたが、後ほどホームイン。
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両ベンチも好対照。
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督(画像左)は今期からヤンキースを率いているが、プレイオフ進出も出来ないこの戦績に、進退が取りざたされている状況。いたって静かに眺めていた。
シカゴホワイトソックスのオジー・ギーエン監督(画像右)は、2005年のワールドチャンピオン時の監督でもあり、ヴェネズエラ人で2006年にアメリカの市民権を取得した。アメリカ生まれでない監督がワールドチャンピオンの監督となった最初の人でもある。ランナーが3塁に居る時でも色々なしぐさで指示を出すなどしていた。
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やはり、人気はこの二人。デレック・ジータ(画像左)とアレックス・ロドリゲス(画像右)がバッターボックスに登場すると、一斉に凄い量のカメラのフラッシュが光る。
ジータは3打数2安打、A・ロッドは最後はバットを折られて4打数1安打。
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球場には、女優で歌手のヒラリー・ダフが、ボーイフレンドのアイスホッケー選手であるマイク・コムリーと来ていた。
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試合は、ヤンキースは先発ペティットの後、ヴェラス、ギース、ロバートソンを使うも、中地区2位との差を2.5ゲームとして現在首位を守っているシカゴホワイトソックスが6対2で勝った。
前々日に、リードしていたがリリーフ投手陣がもたずに敗れたNYメッツの試合後の観客のブーイングよりも、ヤンキースの観客は今期は諦めて負けに慣れてしまっているかのようで、ブーイングもあまり起こらずと言った状況だった。。。
来期からは新しいスタジアムとなるので現在真横に建設中だが、そちらに移って心機一転頑張ってほしいかと。
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