2年にも及ぶ大統領選挙戦もいよいよ今日火曜日で決まる。
4年前のブッシュ再選をめざす時期には、実際には古い資料をさも今起こったかのように新たなテロの危険があるなどと発表し、民衆に恐怖を与えることで再選されようと目論むなどしていたが、今回は民主党の候補者を選ぶ時点からオバマvsヒラリーで話題となり、アフリカ系なのか女性なのか、はたまたマイノリティーなのか白人なのかなど、さまざまな観点から注目を浴びた選挙戦となっている。

その1 でも書いたが、所謂都市部のNY州、NJ州、コネチカット州、マサチューセッツ州、デラウエア州、カリフォルニア州は民主党の牙城で、地方が共和党という図式となるので、NYに関しては決まったも同然なのだが、やはり盛り上がっている。

テレビ局各局も報道合戦の準備に余念がない。NBCはロックフェラーセンターの建物に民主党のシンボルカラーである青、共和党のシンボルカラーである赤を映し出していた(画像左)。
ABCはタイムズスクウェアに大きく画像を放送中(画像右)。
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CNNはタイムズスクウェアに最近修復工事が終了して完了したTKTSのひな壇前に大きなモニターを設置して、皆がCNN報道を観られるようにと。
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ここ一両日は、胸などにオバマ候補のバッジをつけた人ばかりを見かける。関連グッズも多々売っているが、マケイン候補のグッズはただ一種類を除いて見かけなかった。
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マケイン候補のグッズは、オバマ候補の顔写真のついたコンドームと、マケイン候補の顔写真がついたコンドームで、ただしマケイン候補には「NO STRETCH(伸びない)」と(苦笑)

オバマ、マケイン両候補の被り物をかぶった2人が「I WILL WIN(私が勝つ)」と書いたノボリを持ってパフォーマンスをしていたり。
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GAPなども「VOTE 選挙に行こう」とウインドーにディスプレイするなど。
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そして、勿論、エンパイアステートビルのライトアップも青と赤。ただ、ビルの4方向は同じ面積ではなく、青い方が面積が多い側面にライトアップされているが、果たして裏側は不明。
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今回は空前の投票率のようで、夕方のニュースでは、今まで見たことのない投票所の前の長蛇の列を報道し、1時間や2時間待ちはざらとのこと。
ハーレムなどの住人は、今まで投票所に足を運んだこともなかった人達が大勢つめかけていると。

現在こちらの時間で午後6時半を廻ったところ。いくつかの州が6時で投票終了となっているので、徐々に開票速報が出る模様。
果たして、アフリカ系大統領の誕生なのか、最高齢大統領の誕生なのか。

後記 11月7日'08
NY市の投票はオバマ氏だったが、5区(ボロー)を細かくみると、一番オバマ氏への投票率が高かったのがブロンクスで9割弱、続いてマンハッタン、ブルックリン、クイーンズとなるが、スタッテンアイランドだけは47%と共和党。
昔からスタッテンアイランドは共和党が強いと言われていたので、アメリカ人に聞いてみたところ、もともとアイルランドとドイツからの移民が住みつき、後にイタリア系が住んでおり、白人と言っても労働者階級が多く、アフリカ系の人達と仕事などでバッティングしてしまい、敵視している人がいる。アフリカ系の人達のコミュニティもあるが、現在でも白人が多く保守的な為による投票結果とのこと。
そして今日(11月7日)のニュースでは、スタッテンアイランドでアフリカ系の少年一人を、見ず知らずの白人3人が「オバマ」と叫びながら襲ったとのこと。
ヘイトクライムが今後多く発生するのかどうか危惧されるところ。