グランドキャニオンに昇る朝日を観るべく、マーザーポイント Mather Point へ。
1
はるか彼方のイーストゲート近くのデザートヴュー Desert View のウオッチタワーがシルエットで見えた。
1

夕焼けとは逆に、徐々にピンクがかった岩肌がオレンジ色に変って行く。
1
1

ヤバパイポイント Yavapai Point には、ビジターセンターがあり、見晴らしが非常に良かった。


ピマポイント Pima Point からは、ちょうど出発したミュールライドの列が見られた。前日は断崖をああいう風に降りて行ったんだなぁと(その様子は こちら
1 2

1

空気の澄んだ冬には、Mt. Trumbull が望めるとのことで、この日も良く見るとノースリムの向こうに雪をうっすらいただいた山々の影を観ることが出来た。
その時の視界が表示されていて、冬の平均が約130マイル(=約210キロメートル)だったが、我々が行った2月21日朝7時20分現在で視界は約186マイル(=約300キロメートル)だった。
1

ピマポイントが展望台の中では一番コロラド川に近いこともあり、Granite Rapid と言われる激流が望めた。Pinyon Jay と言うマツカケスが居た。
1 2

雄大な景色を後に、ラスベガスに戻るにあたって、ルート66 を少し通ってみた。確かにそのエリアは時代が止まってしまっているようだった。ルート66の「Route」と「ルートビア」の「Root」をかけた Route 66 beer まで売っていたのには笑ってしまった。ルートビアは好きではないが、せっかくだからとやっぱり買ってしまった。
1 2
(ルートビアとは:アメリカ合衆国において19世紀中頃に生まれたとされる。バニラや、桜などの樹皮、リコリス(甘草の一種)の根、サルサパリラ(ユリ科の植物)の根、ナツメグ、アニス、糖蜜などのブレンドにより作られる。wikipediaより)

1936年完成の フーバーダム へ。大恐慌後、景気対策事業の一環として最盛期は5000人もの雇用を生み出したダム。そのお陰で、翌年ラスベガスのカジノが合法化され、今に到っている。
日本のようにあちこちにダムがないのでアメリカ人には珍しいのか、土曜だったからか、とにかく物凄い観光客の数。このダムのお陰でカリフォルニアやラスベガスが水で潤ったわけだが、このダムのせいでグランドキャニオンの水量は大きく変わり景色も激変し、土砂が堆積してしまうことからグレンキャニオンダムが造られ、グレンキャニオンという素晴らしい渓谷が水没した。前日にミュールライドで案内してくれたデビッドさんは、フーバーダム建設に否定的だった。果たして、この観光客の人達は、そのことを知っているのかどうなのか。
1

ラスベガスに再び到着。お決まりのベラッジオホテルの前の噴水を観た後、向いにあるホテルパリスへ(画像右)。
1 2

そこのビュッフェ形式のレストランは、蟹や海老などが豊富で、今までこれぞアメリカ料理というような食事しかなかったので、ようやく長旅の最後に美味しいものに巡り合えたと言った感じだった。
2 1

夜はシルク・ド・ソレイユの「O」を観に。
2

約一週間、国立公園などを巡って来て、環境問題などを考えされられた旅行でもあったのに、その最寄の地であるラスベガスとのギャップをひしひしと感じさせられた。と同時に、美味しい食事やエンターテイメントを楽しんでいる自分がおり、そのジレンマも感じざるを得なかった。