銀行家だったJ.P.MORGAN氏のコレクションを展示している。

1906年に図書館が完成し、100周年を記念して2006年に改築などをして再オープンしたので、彼のいくつかの館と、かつては中庭だったエリアがガラス張りの近代建築とで結ばれていて、新旧の建物を行き来することになる。
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ガラス張り内部から古い建物を見ると:
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まず彼の館の美しさに目を奪われる。
特にルネサンス様式の家具が配された書斎(Study)、丸天井の円形の大広間(Rotunda)、彼の図書室(Library)と続く建物内の装飾や調度品は素晴らしい。
画像左は書斎、右は大広間。(HPより)
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図書室は3階建てになっており、一階部分の本棚が扉のように開いて裏にある上階に行く階段がある。
そこには、世界に48部しか存在しない西洋で最初の印刷物である「グーテンベルク聖書」が展示されている。
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著名な美術品コレクターでもあったモルガン氏の所蔵品が展示されているが、期間限定の展示としては、Thaw夫妻の個人コレクションの素描画があり、ポール・ゴーギャンの「Breton Girls Dancing」の下絵などがあった。画像左が下絵、右が完成のもの(ワシントンの Naional Gallery of Art 蔵)。
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またモルガン氏が集めた色々な本の装丁なども展示されていた。彼は、世界中の1600年にも渡る書籍の1000点にも及ぶ装丁をコレクションしていたとのこと。

小さな博物館だが、ミッドタウンの喧噪からはかけ離れた静かな時間が流れていて良かった。