ブムタンの観光。

ジャカルゾン
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ジャカルのジャは鳥、カルは白を意味する。もともとゾンを別の場所に造りかけていたが、白い鳥が舞い降りたので何かの啓示だろうと1646年に舞い降りた場所にゾンを造り直した。
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丸い形の建物は昔の井戸。砦として使われていたこのゾンは、ゾン内に井戸があることが必須だった。(ただ、プナカゾンやトンサゾンには井戸がゾンの中にはない。)現在は、役所としてこの建物を使っている。
敵の襲来を監視したり、銃を打つ穴も壁のところどころにあるが、その穴はまるで日本のお城の造りとそっくり。

ゾンの内部(写真不可)では、ツェチュの祭りに向けて、若い僧達が一生懸命その動きを練習していた。ツェチュはグルリンポチェの祭りで、各地のゾンで日程は異なるが行われる。お祭り当日には独特のコスチュームにマスクをつけ太鼓なども手にしながら踊るのだが、このゾンでは未だ普段の僧の格好のまま手ぶらで若い僧達が、ステップを中心だったが汗だくでの練習中だった。彼らの掛声は独特で、ブータン人のガイドさんでもわからない掛声を使っていたとのこと。

5つのマニ車
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ブータンでも珍しい5つ並んだ水力によるマニ車。マニ車には経典が入っていて一回まわすと経典を一度読んだことになると言われているが、上から水を流してその水の力でマニ車が回るしくみとなっていて、仏教の教えが廻ったマニ車によって広がるように願われている。

ワンディチュリン宮殿
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ブータンの王制は1907年から一昨年の2007年までだが、この宮殿は1858年に初代王の父親によって建てられた。
ゾンなどとは違い、青色が綺麗。
現在は僧達が生活をしており、上記ジャカルゾンと共に夏に使用され、冬になるとここブムタンの地は寒いことからトンサゾンに僧達も移動する。

宮殿前では、子供の僧達が石投げに興じるグループとレスリングをするグループに分かれて遊んでいた。
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レスリングは、彼らの衣を脱ぎ、それを丸めてリングの内外の境界線として使っていた。
石投げのゲームは大人もするとのことで、大人の場合は30メートルぐらいの距離で的の石にぶつけられるかどうかを競う。この時は子供達だったので距離が近かったが、もとサッカープレーヤーで膝を痛めた為に現在はアーチェリーをしているというスポーツマンの運転手さん(黒い民族衣装の方)も飛び入り参加し、腕前を披露してくれた。


お昼には、お願いして蕎麦の麺料理のプタ、そして マツタケ料理 を! 
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国土の7割が森林で、赤松も多いブータンではマツタケが豊富。もともとブータン人はあまりマツタケを好まなかったそうだが、日本人が珍重することから現在では日本にも輸出している。一体何本分あったのかもわからない豪快なマツタケのグリルは贅沢至極で美味だった。
マツタケにはグレードA・B・Cと分けられ、Aは全て輸出用、Bなどがホテルに入荷するとのこと。

デザート類はあまりブータン独自の物がないのか、これはインドのミルク菓子のシロップ漬け。
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ホテルのスタッフのお子さんだそうだが、ガイドさんにすっかりなついていた。
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食事の後は一路トンサへ。