日本を代表する高級陶磁器・砥石メーカーであるノリタケが、本社横に「ノリタケの森」なる施設を併設していて公開しているので行ってみた。

文化や歴史ゾーンでは、ミュージアムやギャラリー、ショールーム、作業工程が観られる場所、セラミックスの歴史などが紹介されている。
コマーシャルゾーンでは、レストランやカフェ、ショップやアウトレットなどもある。

広い園内には、昔の煉瓦棟も残されている。煉瓦は、日本が開国してから輸入され始め、明治になると日本国内でも作られるようになり、文明開化のシンボルとして当時の多くの建物に使用された。
1904年に建てられたこの煉瓦棟は、現存する唯一のもので、経済産業省の近代化産業遺産にもなっている。
1
丁度色づいたメタセコイヤやイチョウが晴天の空に映えて非常に綺麗だった。
1
1

2
クリスマスの飾りがされていたが、名古屋駅から徒歩15分程度の場所でありながら、とても静かで広々し、近くの人達が散歩に来るなどオアシスのような場所となっていた。
1

1 2

そう言えば、NYでお目にかかった日本人の方に、オールドノリタケを収集されている方がおられ、アメリカのアンティーク市で探し出した時の様子などを熱く語って下さったことがあったが、初期のオールドノリタケなどファンが多い。

森村グループについても不勉強で知らなかったので、以下は森村・大倉記念館パンフレットの抜粋:
創業者は6代森村市左衛門。1839年(天保10年)京橋生まれ。1853年ペリー来航により、貿易を開始。1876年に森村組を創立。1878年にはアメリカで「モリムラブラザーズ」を創設。
その後、森村市左衛門の妹婿の大倉孫兵衛が加入。
アメリカで日本の陶磁器人気が高くなり、そのニーズに応える為に、瀬戸や美濃に近く1907年に開港予定の名古屋港を利用すべく1904年に日本陶器合名会社を愛知郡鷹場村大字則武に設立、大倉孫兵衛の息子の大倉和親が社長に就任。
現在のノリタケ以外に、貿易部門は現在の森村商事、衛生陶器部門は現在のTOTO、碍子部門は現在の日本ガイシ、ほかに大倉陶園、日本特殊陶業になったとのこと。