陶芸家、料理人、篆刻家、書家、と多くの肩書を持つ北大路魯山人の没後50年を記念した展覧会が、JR名古屋タカシマヤでやっていたので行ってみた。(画像はHPより)

やはり一番良かったのは「桜」と「富士」。

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パナマ船籍の貨客船のために魯山人が昭和28年、70歳の時に制作し、「桜」は喫煙室、「富士」は食堂の壁画として飾られた。その後、船のオーナーが代わり、昭和55年、船は廃船となり解体され、作品も行方不明になっていた。そして一昨年3月、ポルトガルの実業家の家で発見され、公開の運びとなったのだそう。
「桜」は横に4メートル、花びらに貝殻や焼き物、幹や枝などに鉛を使って象嵌していて立体的で迫力がある。
「富士」も2メートルといずれも大作。油絵と漆を混ぜ合わせ、はけで塗るという手法で、下絵は描かずにわずか5日間で完成させた。

星丘茶寮で使われた食器なども展示されていたり、書や額なども。
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左:色絵椿文大鉢
右:昭和20年代の金彩武蔵野鉢
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大正3年頃の宝石堂の「濡額」

が、が、うっかり何も考えずに最終日(と言っても月曜の昼過ぎ)に行ってしまったら、とにかく凄い人・人・人。。。
入場する為にもロープづたいに並ばねばならず、中高年者ばかりというのにもいささかびっくり。
全部で200点もの公開だったそうだが、解説を読もうにも、小物の展示を見ようにも、人が何重にもガラス前に居て動かないのには閉口。
週末も混んでいたとのことなので、次の機会にはもっと空いていそうな日時を見計らって行かねばと。