岐阜県可児(かに)市にある花フェスタ記念公園は、平成7年に開催された「花フェスタ'95ぎふ」の会場で、その後に再整備され、80.7ヘクタールと非常に広大な公園はバラがメインとなっている。
公園内には、「世界のバラ園」「バラのテーマガーデン」と名付けられた大きなバラ園が2つあり、2005年現在、7000種類61000株のバラが植えられ、品種数では世界一のバラ園。

バラのテーマガーデン
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14のテーマ別になったエリア。



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中央部分にある水のエリアにはオタマジャクシがおり、子供達がすくおうと遊んでいて、ヤゴの抜け殻を発見し見せてくれた。



テラスガーデンイメージ 3

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花のミュージアムでは、バラにまつわる色々な展示がされていたのでその受け売り:
歴史
日本のバラ年譜としては、713年の「常陸風土記」に「ウマラ」という記載があり、ノイバラと推察されている。
その後、9世紀末の遣唐使により、中国から日本へバラが渡来し、905年の紀貫之の「古今和歌集」に薔薇を指す「そうび」と書かれている。
香料として
植物性香料の主な素材はバラ、ジャスミン、ミュゲ(すずらんの一種)で、香料の三大花香と呼ばれている。ローマ時代にギリシャからローマにもたらされたバラは、花びらを水や油に漬けて香りを映し、バラ水やバラ油として利用していた。10世紀になると、アラブ人によって蒸留法が発明され、12~14世紀にイ タリアでアルコールが造られると、アルコールにバラの花を浸して抽出する方法が発達していった。
香料となるバラはわずか2種類で、ブルガリアとトルコのアナトリア高原が主な産地となっているロサ・ダマスケナと南フランスで栽培されているロサ・ケンティフォリアのみ。
国花として
中東から中国にかけての地域にはバラの原種が数多く自生しており、後世ヨーロッパでバラ文化が起こると、世界のバラ交易は現在のシリアを中心に行われるようになった。前述のロサ・ダマスケナ(ダマスクローズ)はシリアの首都ダマスカスから付けられたほど。
また、イスラム教が誕生すると、預言者ムハンマドを白バラ、唯一神アッラーを赤バラと示し、冠婚葬祭を含む神聖な儀式や拝礼ではお清めの水としてバラ水が使われ、イスラム諸国の国花に選ばれるなどしている。

織部庵
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織部庵という茶室があったので、しばし休憩を。





花のタワー
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高さ45メートルの花のタワーからバラのテーマガーデンなどが望める。

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世界のバラ園
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原種の谷
バラの原種は北半球の亜熱帯・温帯・亜寒帯・寒帯に
約200種類が分布し、日本におよそ14種がある。
1800㎡の原種の谷では、原種45種、原種間交雑種
65種がある。
これはロサ・マコウニーという原種。

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非常に広い園内では、ツバメが何羽も木陰で悠々とくつろいでいた。


ここまで多くのバラを一堂に観たのは初めてだった。丁度満開で、かぐわしい満開のバラの香りに包まれ、広大な敷地を散歩するのも非常に気持ちが良かった。
これだけ観られて、わずか入場料が一人800円(割引では700円)というのにもビックリ。
園内にお弁当や飲み物を持参することも可能で、芝生のエリアでは大勢の人が思い思いにピクニックを楽しんでいたり、コンサートホールではイベントをやっていたりと盛りだくさんだった。