静岡の寸又峡(すまたきょう)にある温泉に行くことにした。
静岡県とは言え、東名高速から一般道、しかもところどころはセンターラインのない狭い山道でしか行くことが出来ない山奥にある。
そんな道中、お腹が減っては困るので、まずは掛川の「甚八」で高速を降りて鰻を食べに。その様子は こちら

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我々は車で行ったが、大井川鉄道とバスを乗り継ぐ方法もある。その道すがら、大井川鉄道と並走することも多く、今でもSL運行を一部行っているとのこと。千頭駅(せんずえき)がその終着点とのことで、そこにSL2台が停車していたので寄ってみた。

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20分ほどで発車したので動くSLを初めて観たのだが、先頭車両が今までイメージしていたSLの方向が逆で走っていたのにはびっくり。これは下り線だからで、上り線はイメージ通りの方向でやってくるのかも知れないが(???)、逆方向で走るのはテレビでも観たことがなかったので、何だかいささか間抜けな面持ち、、、かも。。。
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この大井川鉄道沿線はお茶処でも有名。北であるこの辺りは山根茶、そして島田茶、金谷茶とお茶街道となっていて、緑色のベルベットの絨毯が続くのは非常に綺麗。

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週末にはSLのダイヤが増発されるのそうだが、それでも本数は少なく、普段はこのオレンジ色の車両が一般的。

我々はてっちゃんでも鉄子でも撮り鉄でもないのだが、今回の小旅行は、いささかそのような趣きになったかも。

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峡谷の温泉に至るまでの奥泉というエリアでは、国指定特別天然記念物にもなっているニホンカモシカが谷から上がって来たようで、いきなり我々の車の前に登場。山に登る階段をすたこら上がって行った。宿の人にその話をしたら、驚いておられたので、相当ラッキーだったよう。
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寸又峡谷

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寸又川が作る全長16キロメートル、比高は100メートルの峡谷。寸又川は、南アルプス国立公園の光岳(2591メートル)を源とし、大井川の一大支流となっている。「21世紀に残したい日本の自然100選」や「新日本観光地百選」に選ばれている。

寸又峡から上流部に位置する奥地山岳林は千頭国有林となっており、約2万6千ヘクタール。7割が中部日本有数のツガ・モミ・ブナなどの針広混交林で、樹齢200年を超えるものも。標高の低い(1400メートル以下)では、檜や杉が植林されている。もともと、古くから天領になっており、江戸時代には駿府城、八百屋お七狂乱による江戸の大火で焼失した上野寛永寺の再建、江戸城などの建築用材として使われ、紀伊国屋文左衛門などの御用木請負人と、駿府の豪商である松木屋新左衛門によって、ヒノキ、ツガ、ケヤキ等が大井川を利用して伐出された。明治4年の廃藩置県で官林、明治22年には御料林、戦後は国有林となった。昭和30年代から昭和44年までは、総延長約48キロメートルに及ぶ森林鉄道が木材の搬出を行った。現在、その森林鉄道が走っていた道を一般車通行止めにして遊歩道になっているので、そこを散策。

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飛龍橋 から 夢の吊り橋 を望む。

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尾崎坂展望台 に森林鉄道が残されていた。大井川流域の電源開発の為に敷設された資材運搬用の軌道だったが、その後、木材搬出の森林鉄道となった。地域の人と物資の輸送などに使われたが、現在の軌道跡は、寸又峡の飛龍橋や天子トンネルなどと共に、観光拠点となっている。

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夢の吊り橋

長さ90メートル、高さ8メートルで、大間川と寸又川の合流点だが、現在は大間ダムのダム湖上流となっており、湖面は非常に静かなコバルトブルーで非常に美しい。

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吊り橋は確かに歩くと揺れるが、両側からワイヤーでしっかり引っ張られているので、左右の振れが少なく、勿論長さがこちらの方が短いのだが、奈良県十津川村の谷瀬の吊り橋などよりずっと歩きやすい吊り橋だった。

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遊歩道から眼下に 猿並橋 (さんなみばし)が望める。長さ96メートル、高さ11メートル。
対岸の朝日岳(1826メートル)から寸又峡温泉への行き来に猿が並んで渡ったことからこの名前が付けられた。この日は時間がなかったので、翌日この吊り橋を観に行くことにした。

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サワグルミの木
雌雄同株で、5月に前年の枝から雄花の穂が、今年の枝の先から雌花の穂が垂れ下がるのだそう。


寸又峡温泉

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宿のお風呂。お湯は硫化水素系硫黄泉で、まるで石鹸を未だつけているようなぐらいツルツルというかヌルヌルしている。

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夕食を。
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鹿とマスのお刺身

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岩魚の塩焼き

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わらび等の炊き合わせ

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野菜の鶏肉巻と、お茶の葉の天ぷら

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イノシシ

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他に、ご飯や香の物が出て来た。