遅い夏休みとして、マレーシアとボルネオ島にあるブルネイ(正式にはブルネイ・ダルサラーム国)に行くことにした。因みにマレーシアとブルネイの位置は(画像はwikipediaより):

マレーシアは半島とボルネオ島の北の一部                ブルネイはボルネオ島のほんの一部
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関西空港11:00発 MH053便 クアラルンプール16:40着(時差マイナス1時間)

関空まで名古屋から車で行き、そこからマレーシア航空でクアラルンプールへ。
途中、眼下には四国や九州、そして台湾などが良く見えた。画像は台湾の南端界隈。

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クアラルンプールの空港のそばにも物凄い数のアブラヤシのプランテーションが機上からでも見られる。植物油として使われ、世界一の生産をほこるのだそう。
約20年で植え替えるアブラヤシ農園の濃い緑や未だ若いアブラヤシの黄緑色の農園が一面に広がる。
アブラヤシについては、後日色々とその功罪などについて教えてもらったので、後述する。






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クアラルンプール到着。夕食までの間、ホテルのそばのモールやスーパーマーケットをしばし散策。

イスラム系の人達が多いマレーシア(約62%)のショッピングモールでは、女性のスカーフなどが多く売られている。
とてもカラフルで、おしゃれを楽しむアイテムになっているようだった。


国民の約24%が中国系、そして約10%がインド系なので、インド料理のナンなどの種類も豊富。果物ジュースなども豊富で南国を思わせる。
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夕食はマレー料理レストランのBIJANへ。
今年のラマダン(イスラム教徒の断食)は8月11日~9月10日だったので、この時は未だラマダン中。この日の日の出&日の入りにより、5:24AM~7:24PMまでは食事も水分もとってはならない為、我々がレストランに入った6時半頃は未だ誰もお客さんがいなかった。
が、未だ食べられる時間よりも50分も前にやってきたイスラム教徒のカップルは、じっくりと並んでいる食材などをチェックし、席についてひたすら待っていた。
7時を廻ると徐々に人が増え始め、ビュッフェコーナーの人達はすでに食べ物や飲み物を取って自分達の席の前に置いているが一切それらには手はつけない。時間と共にアザーン(イスラム教の呼びかけ)が流れ出すと一斉に飲んだり食べたりし出していた。
以前、ラマダンの時期に、トルコのイスタンブールの大きなスーク(市場)へ丁度断食が終わる時間帯に行ったところ、アザーンが流れはじめるとお店の人達が皆、いきなりお店の奥に入ってお腹が空いているとみえて無言で一斉に食べだし、市場が喧騒から静寂に変わったので驚いた記憶があった。
クアラルンプールでも山の手のエリアのこのレストランでは、さすがにがっついて無言で食べたり飲んだりはしていなかったが、一斉に食べるさまは見慣れない我々にとっては不思議な光景だった。

イメージ 13タイガービールや、カクテルと共に。
前菜として、Cucur Udang(海老料理)、Tauhu Sumbat(厚揚げ料理)、Popiah Goreng(春巻き)
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Asparagus Goreng dengan Udang(アスパラガス)


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Sotong Panggang(イカ)
なかなか美味しい。

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Ikan Percik(鯛のグリル)
軽くマリネされた鯛を焼いてあって
さしずめ鯛のマレーシア風西京焼きと
言ったところ。非常にあっさり美味。


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Masak Lemak Ayam dengan Nangka(チキンカレー)
未だ若いジャックフルーツが一緒に煮込まれていた。


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Rendang Daging(干し牛肉のカレー)
干し肉だけあって、やはりちょっと硬い印象だった。


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デザートとして
ココナッツアイスクリーム






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ホテルに帰ってみると、ホテルのダイニングには物凄く大勢の人達で賑わっていた。
ラマダン中には、ホテルや飲食店は営利を目的として高い金額で食べ物を提供してはいけないこともあって、普段にはないお安い金額でビュッフェなどを用意している。イスラム教徒でなくても、それに乗じて、お安い朝食や夕食をホテルなどに食べにくるお客さんが多いのだそう。

太陽が登っている間は食べてはいけないので、ホテルの朝食ビュッフェのチラシには、イスラム教徒用の朝食時間が4:00~5:45AMとなっていたのにはさすがに驚いた。
(青い線の部分の時間にご注目!)




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ホテルの窓から見たクアラルンプールの夜景。
ツインタワーやKLタワーのライトアップがなかなか綺麗だった。

この日教えてもらったこと:

2700万人の国民のうち、マレー系62%、華僑24%、インド系10%、少数民族4%
それぞれがマレー語、北京語もしくは広東語(学校では北京語)、ヒンズー語などを話す。
学校は小学校6年、中高併せた6年での義務教育で、どの民族もマレー語と英語は必須、中国系の学校ではそれに中国語、インド系の学校であればヒンズー語が加わる。

クアラルンプールがマレーシアの首都だと思っていたが、クアラルンプールの南方約25kmに位置するプトラジャヤが、行政の新首都として開発中の連邦直轄領となっていて、クアラルンプールは経済の中心。

高速道路は全長870キロメートル、60キロごとにサービスエリアがあり、各地方の名産品などが売っている。クアラルンプールに出る場合と異なり、入る時には高速道路が有料となるが、それでもクアラルンプール市内はいつも渋滞がつきものになっている。
両側には防音として並木が植えられているが、最初に植樹された時には果実のなる木々が植えられた為、その実を採ろうとして車を停車する人達が続出、余計に停車した車のせいで渋滞してしまったので、わずか1年で並木を全て入れ替えたのだとか。

街の人口が2万人であれば、小学校2校、中学校2校、スーパーマーケット2つ、芝生のある公園3つが用意されるなどの規定があり、クアラルンプールの70%は緑に覆われている。

平均月収は1200~1500リンギット=32400円~40500円(1リンギット=約27円)
家賃はマンションで月々約22000円程度、高級マンションになると5~6万円。

お葬式屋さんはわずか1社だけ。仏教、ヒンズー教、キリスト教などは執り行うが、イスラム教では24時間以内に埋葬しなければならなず細かい決まりがあることから、お葬式屋さんはイスラム教は取り扱わない。
火葬もあるが土葬が多い。

今年のラマダンは8月11日~9月10日。ラマダン中でも、タバコは日中でも喫煙可能。
食事が出来る時間帯になってからの飲酒運転の取り締まりは甘くなるのだそうで、特に雨が降るとまずネズミ捕りもなく、駐車禁止の取り締まりもしなくなるので、より飲食店前は大渋滞になるのだそう。