イメージ 1
ダヴィデ・リヴァルタ
彫刻、壁画、絵画で大型の動物を表現するアーティスト。
馬2頭の作品は、錦通りに面したビルの前に置かれている。樹脂製の馬は80キロほどの重さだったが、9月初旬の夜にサラリーマン風の男性に一体が倒されるという事件が起こった。その後は、倒されないように2頭の足を固定する板がつけられることになったが、もともとの展示の様子を知っているだけに、軽快さが違うような印象。(上が倒される前、下が倒された後)
イメージ 2

納屋橋会場の壁面には、大きな水牛の絵を描いていてそれも圧巻。その様子はこちら

イメージ 13
市川武史                 
オーロラをイメージして、吊り下げられた布に風が当てられてゆらゆらしてとても綺麗。布と布の間を歩くことが出来るのだが、観に行った時は、アーティストさんご本人がおられたので、こちら側からこう歩いてみて、とアドバイスを下さった。
 
イメージ 14
メルヴェ・ベルクマン             
駐車場横の壁面。

イメージ 15
トーチカ(ナガタタケシ、モンノカヅエ)
デジタルカメラの長時間露出とコマ撮りアニメの手法を融合する。
空中にペンライトの光でアニメーションを描くという作風は、オープニングイベントの際に長者町の駐車場で、一般客に体験させてもらえた。その様子はこちら

イメージ 16
壁面に開けられた穴2つを通してコマ撮りの映像を眺めるという趣向も面白い。
 
イメージ 17
アデル・アブデスメッド
この画像は愛知芸術文化センター内で展示されていたものだが(画像はHPより)、エルメ長者町で上映されている彼のビデオはリアル。カエルを絞め殺す蛇だったり、タランチュラだったり、闘犬の犬通しなのか噛みつきあっている映像だったりと、生き物の生死にからんだ映像が流されていて、観に来ていた高校生の女の子はあまりに衝撃的で気持ち悪いとすぐに帰って行った。
 
イメージ 18
KOSUGE1-16(コスゲイチノジュウロク)
長者町山車プロジェクトとし、山車の中の自転車をこぐと、屋根の上の自転車に乗った人形が動くというからくりになっている。友人も自転車をこがしてもらっていたが、こいでいる本人はからくりが見えない・・・と。先日長者町で行われた ゑびす祭では、町を練り歩いていた。
 
イメージ 3イメージ 4
トロロスタジオ+栗本設計所/谷川寛+栗本真壱
企画コンペ作品で、SIGNAL-GO-ROUND と題された光を扱う。
週末夜に街角に展示されるとのことで、我々が行った昼間はその光を体験できるよう暗室のような場所でアーティストの栗本氏自身が説明して下さった。
長者町は碁盤の目になった道が全て一方通行になり、信号が全くない。道は3車線とれる広さなのだが、それは両側の店に荷降ろしをする際の駐車スペースとされている。
その長者町の交差点に光の信号を置き、光による8の字を描く。「8=八」 は、名古屋市のシンボルマークでもある。光は、片側からは緑に、もう片側からは赤に見えるようになっている。
暗室では、外と違ってちりや埃が空気中に少なく、光が見辛いので、ミストを天井から撒くことで光を観ることが出来るようになっている。
余談だが、、、名古屋市のシンボルマークの「八」について 名古屋市HPより
・尾張八郡(愛知・春日井・葉栗・丹羽・中島・海東・海西・知多の八郡)に由来する説
・尾張の片仮名表記である「オハリ」の「ハ」に由来する説
・尾張藩士・安部(または阿部)八兵衛が常用していた提灯の八の字に由来する説
・清和源氏の流れを汲む尾張藩が、先祖・八幡太郎義家の定紋である「向い鳩」を型どり、丸に八の字の紋を作ったことに由来する説
イメージ 5
志村信裕
店舗のひさしに映し出す作品。夜でないと観られない。ひさしを通して地面にももっとはっきり投影されると良かったのになぁと素人考えだが思ってしまった。
 
イメージ 6
ナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央
靴を脱いであがる大きな赤いうさぎが横たわる部屋の床は段ボールになっていて、訪れた人が好きなように描くことが出来るようになっている。
彼らの作品は、プレイベントとして、JR名古屋タカシマヤでも展示されていた。その様子はこちら

イメージ 7
お二人はオープニングが済んでから、ピップ&ポップのニコールと一緒に伊勢に旅行に行くと言っていた。ピップ&ポップの作品はこちら

イメージ 8
渡辺英司
図鑑から切り抜かれた無数の蝶のインスタレーション。壁面のみならず天井にもびっしり。

イメージ 9
櫻井裕子
企画コンペ作品。大きな両手の写真を裁断して編み直して表現してある作品。大きい作品なので、手とは一見わからないぐらい。

イメージ 10
大山エンリコイサム
企画コンペの壁画。A日程なので期間は終了していたが、壁画なので、未だ残っていて観ることが出来た。

イメージ 11
佐藤健博
企画コンペ作品。長者町繊維卸会館、ATカフェ、八百吉ビルの3個所で見られるが、これは八百吉ビル1階の店舗のガラス。ガラスの面に縦に銀色のテープのようなものが見えるが、それが 「Sin 11:00~17:00 晴れ」 という作品。どの位置に立って、どの時間帯や天気によって見え方が異なる。
黒い線に見える時は中の光がまさり、白い線に見える時は外の光がまさるなど。お店の中のピンク色の棚の色とのコラボも角度によっては見ることが出来る。
イメージ 12

今週末で会期を終える あいちトリエンナーレ。
8月から見て来たが、今までコンテンポラリーアートはあまり馴染みがなかったが、ジャンルも多岐に渡り、アーティストさん達にお話を聞くことが出来るなど、色々と楽しめた。

もともと、入場者数は30万人を見込んでいたが、すでに50万人を突破したのだそう。昨日の新聞発表では、「入場者数は9月10日に10万人を超え、10月6日に30万人を突破。以降も平日は3000~5000人以上、土日曜は2万人以上の入場があり、25日に50万4749人となった。特に中学生以下の入場が多く、有料会場入場者の14・8%に上り、国内の他の芸術祭の2倍以上の割合となっている。さらに、屋外展示が多くギャラリーが分散しているために猛暑の夏に来場者が伸び悩んでいた名古屋市中区の長者町会場も、涼しくなった秋に入って人気を呼んでいる。(中日新聞電子版)」
とのこと。