昨年6月に、熊野古道や紀北町に行った時に(その様子は こちら)、白石湖には寄ってみたが、牡蠣のシーズンではなかったこともあり、冬の時期に来なければと思っていた。
また、昨年12月に、鳥羽の浦村温泉で浦村牡蠣を食べたのだが(その様子は こちら)、今度は 「幻の牡蠣」 とも言われる白石湖の渡利牡蠣を食べてみたいと行ってみることにした。

白石湖

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熊野灘と船津川との間の汽水湖で、熊野灘のプランクトンと紀伊山地の栄養が、牡蠣の甘味を強くするのだそう。牡蠣の子供を捕まえてホタテの殻につけて養殖しているので、生まれも育ちも白石湖産となる。7か月ほどで形が出来て、1年半で出荷可能となる。一般的な養殖は子供の牡蠣を買って来て養殖するのだが、白石湖は塩分濃度が変わる為に生育環境が厳しく、この湖で生まれたものでないと育たない。
170のいかだだけなので生産量が少なく、そのほとんどが地元で消費されるのだそう。
 
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水の透明度も素晴らしい。
 
丁度、海苔の栽培もしていた。
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昼食には、稲米舎(とうべや)で、渡利牡蠣のコースを。その様子は こちら

熊野古道 荷坂峠

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世界遺産にも登録されている熊野古道。そのうちの、荷坂峠コースを少し散策してみた。
荷坂峠は、伊勢と紀伊との国境に位置し、中世に熊野街道が作られた時にはツヅラト峠が正式ルートだったのだそう。江戸時代初期に徳川頼宣が入国して以来、紀州への玄関口として正式ルートになった。
1935年頃までは茶店が峠に出ていたそうだが、現在はもうない。
 
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 根曲がりの杉や立派な根っこが出迎えてくれる。
 
熊野古道の中では、広葉樹が多いルートなのだそうで、落ち葉をざっくざっくと踏みしめながら進む場所も。
 
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標高241メートルの荷坂峠からの眺め。
 

きほく千年温泉

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宿にチェックイン。
 
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2008年末に湧出した きほく千年温泉。
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今回の目的は渡利牡蠣と浦村牡蠣との食べ比べ。
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地元のお酒である、「熊野灘」や「三重の寒梅」と共に。
 
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食前酒のかりん酒
酒肴として、イカと鯛の酒盗、紅大根、松葉串、わかさぎの甘露煮、
寿司、金紙巻き、卵カステラ
 
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お造りをあらかじめ並べられた物の
中から選べるので、ひらめ、かんぱち、
石鯛、かわはぎ(関西ではハゲ)を
選択。
 
 
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選んだ4種類に加え、伊勢海老とサザエがつく。
伊勢海老やサザエも十分美味しかったが、弾力がしっかりと感じられる鮮度の良い石鯛が美味しかった。
 
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セル牡蠣
左が浦村牡蠣、右が白石産の渡利牡蠣。どちらも美味しいが、食べ比べてみると、渡利牡蠣の方が甘味を感じる。
 
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焼き牡蠣
左が渡利牡蠣、右が浦村牡蠣やはり焼き牡蠣は、味がぎゅーっと凝縮されて非常に美味しい。
 
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牡蠣の3種のグラチネ
左から、下にキノコが敷かれた香草焼き、ネギが敷かれたグラタン、茄子が敷かれたトマト風味
 
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牡蠣鍋
水分は野菜からだけで、味噌を混ぜていただく。案外あっさりした味噌味だった。
 
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 蒸し物として、海老芋饅頭
 
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牡蠣フライ
 
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牡蠣ご飯、香の物3種盛赤だし
 
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デザートとして、ミルクレープが出て来た。
悪くはないが、これだけの量なので、あっさりフルーツだけでも十分だったかも。
 
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そして夜食にめはり寿司を。さすがに余裕がお腹に残っておらず・・・
 
めはり寿司とは、東紀州名物のもので、「寿司」と言っても寿司飯や海の幸を使わず、地元で採れた高菜漬けの葉でご飯をくるんだおにぎりのこと。名前の由来は、一説に、「目を見張るほど美味しい」 からと言われ、地元では昔からお弁当代わりだったのだそう。
 
この日はお昼にも渡利牡蠣のコース、夜も牡蠣の食べ比べコースと牡蠣尽くしだったが、これに懲りず、翌日も「一富士」 で渡利牡蠣寿司などを昼食にしつつ、昨年も行ったが非常に綺麗だったので、熊野古道の馬越峠に再度行ってみた。それらの様子は追って。