イッセー尾形氏の独り芝居を観に行った。
 
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舞台の下手(向かって左側)には、衣装やドレッサーが置かれ、7つのエピソードごとに衣装替えや化粧なども観客に見せながら進行していく。
衣装替えの時だけBGMが流れるが、それ以外は全く効果音もなく、イッセー尾形氏の台詞のみ。
エピソードは、散歩する孫をおぶったおじいさん、何十年ぶりかで同伴出勤をする為に札幌の時計台前でお客さんを待つホステス、在庫を抱えた上に多量の返品を受けたサラリーマン、買い物をし過ぎたと後悔しながら大阪に新幹線で帰る途中の大阪のおばちゃん、イッセー尾形氏のお芝居でシリーズ化されている作品の安寿と厨子王丸についての番外編、全国を行脚するヒッピーなど。
2つほどのエピソードでは、バンジョーやギターの弾き語りも。
(画像はHPより)
 
芸術文化センターの小ホールなので、300名にも満たない小さなホールだが満席。
客層も、文字通り老若男女と言う表現がぴったりでさまざまな年齢で男女も半々ぐらいと言ったところか。また、コアなリピーターのお客さんも多い印象だった。
 
蛇足だが、イッセー尾形氏の作品と言えば、村上春樹氏の短編小説である「トニー滝谷」の映画化で主演、宮沢りえさんと共演されたものを観て以来。
それも、恥ずかしながらその原作の小説を読んだこともなく、イッセー尾形氏の作品を観たこともなかったのだが、NYで単館上映されるからと、カナダ人の友人が一緒に行こうと誘ってくれて行ったものだった。平日の昼間ということもあるが、友人と私以外は3~4人程度のお客さんの入り。それらのお客さんは相当マニアックな日本映画通っぽい人達かとも思うのだが、なかなか理解し辛そうな雰囲気だったことを覚えている。
 
今日の公演は、日本の独り芝居の第一人者と言われているイッセー尾形氏のお芝居だけはある。
途中に休憩がなく、ぶっとおしでの1時間55分のお芝居は、汗だくになりながらの熱演。大爆笑というよりも、くっくっくっと噴き出してしまうような笑いも多く面白かった。