金沢での2日目。

近江町市場

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前日に引き続き、まずは近江町市場で腹ごしらえを。
 
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ノドグロやアカザエビなどの握りをつまみにお寿司屋さんへ。その様子は追って。

寺町

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元和2年(1616年)に加賀藩3代藩主前田利常の命により、市内に散らばっていた寺院を寺町と卯辰山山麓の2か所に集めたが、金沢城郭の防御拠点として配置されたとも言われている。現在この寺町には70余りの寺院がある。
 
 
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未だ八重桜が見頃だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
妙立寺(みょうりゅうじ) =忍者寺
 
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俗称として忍者寺とも言われている妙立寺へ。
知人に面白かったから行くようにとアドバイスをされたのだが、予約をしなければならないほど人気があるとは。
40分ほどかけて非常に複雑な構造の堂内を10名程度のグループになって
案内してもらう。
 
三代藩主の前田利常が、寛永20年(1643年)に金沢城近くから移築建立。
 
 
徳川家から嫁を迎え、母を人質に出し、馬鹿殿様ぶりを見せて、加賀藩は謀反など全く考えていないと徳川家に見せつつ、多くの武士が起居出来る寺院群を寺町に新築し、そのほぼ中央に妙立寺を建立し、前田家の祈願所として敵(幕府軍)の襲来に備えた。
内部には、隠し部屋、隠し階段、落とし穴、切腹の間といった種々の仕掛けが施され、23の部屋、29ヶ所の階段と、4階7層からなる複雑な建築構造になっていることから、「忍者寺」とも呼ばれるが、全く甲賀や伊賀の忍者とは関係ない。
本堂には中二階の部屋があり、一般参拝客とは別に、お殿様が参拝できるように特別室が造ってあり、その構造は非常に珍しいとのこと。
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本堂の一番上の物見台・望楼には、ギヤマン(現在はガラス)張りとなっていて、見張り台とし、金沢城とも光での通信を行えるようになっていた。
 
 
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明かりとり階段
階段部分が内側から透けて見えることから、明かりとりにもなるが、
敵が階段を上がる際には、内側から影を見て槍で刺すことが
出来るようになっている。
 
 
(堂内の撮影は禁止なので、以下3つの画像はHPより)
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仕掛け賽銭箱
本堂の正面入り口の床に埋め込まれた賽銭箱だが、実際には落とし穴になっていて、一般の参拝客が落とし穴に落ちないように賽銭箱がカモフラージュとしてはめ込まれている。
 
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隠し階段
床板の下には階段があり、逃げられるようになっているが、
外部からの侵入を防ぐために床板には上の引き戸の
レールの溝が掘られていて、引き戸を閉めることで鍵が
かかるようになっている。
 
 
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落とし穴階段
床板をはずすと階段式の
落とし穴となっていて
下男部屋に通じる。
 
 
 

にし町

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主計町、ひがし町と茶屋町を観たが、3つ目のにし町へ。ひがし町と同じく1820年に設立。現在のにし茶屋街である上町と、下町に別れていて、上町は金沢での紳士の社交場としての役割もあった。
かつてはもっと広範囲だったそうだが、高速道路建設など諸事情で現在は狭いエリアになってしまったのだそう。格子は、以前はベンガラの漆で塗られていた。
 
 
 
料亭 華の宿
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今も現役で使われている茶屋を
一般に公開しているので、内部を
見学した。
 
 
 
 
 
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拝観料でお茶とお菓子が出て来る。
お抹茶に関してはお湯が多過ぎて
薄く、泡立ちがないのが残念。。。
 
 
 
芸妓は、10歳の頃から踊り、三味線、太鼓、笛などを稽古し、「たあぼ」と呼ばれて置屋の使い走りなどをしながら行儀作法などを仕込まれて行った。大正から戦前にかけては、義務教育ということで、近くの小学校からやって来た先生の授業をも受けていたのだとか。
 
赤いベンガラの色の壁がほとんどだが、青や緑色に塗られた部屋も。
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床の間のあるこれら3つの画像は
お客さんが座る上座側。
 
 
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 一番の奥座敷。狩野派の表絵師である狩野宗益
(1786~1870)の掛け軸。
わずか15歳での作品。
 
これはその客間の向かいの
控えの間で、ここで芸が披露される。
 
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廊下や階段に至るまで、床は全て
漆塗りとなっていて、ピカピカ。
 
 
 
 
 
 
西料亭組合事務所
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前述のように、大正から戦前にかけては、
旧検番(現在の西料亭組合事務所)で、
「たあぼ」達が夕方に集まって小学校から
来た先生達の授業を受けていた。
現在、内部の見学は出来ない。
 
 
 
 
 
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西茶屋資料館
 
 
 
 
石川県出身の作家、島田清次郎の
資料などが多く展示されていた。
 
 
 
 
 
 
この後は21世紀美術館へ。その様子は こちら で。