岐阜の 福地温泉 に行った後、名古屋に戻って来る途中に犬山に寄ることにした。国宝である犬山城の天守閣には3年前に行って以来となるが、この春には 犬山祭 の本楽祭で、お昼間の山車の曳き回しや、提灯をつけての夜のお練りを観た(その様子は こちらこちら)。 さすがに寛永12年(1635年)から続くお祭りなだけに、風情がありとても楽しめた。

犬山城

イメージ 1
1537年(天文6年)に織田信長の叔父である織田与次郎信康が造った。小牧長久手の合戦(1584年)には、豊臣秀吉が大阪から兵を率いて犬山城を拠点として、小牧城にいた徳川家康と戦った。後の明治の廃藩置県で廃城になり天守閣以外の建物のほとんどが取り壊された。

国宝のお城は犬山城、彦根城、姫路城、松本城の4つがあるが、犬山城が最も古い。


イメージ 2




天主閣からの眺め

ぼんやりとだったが、名古屋駅界隈のビルも見ることが出来た。






イメージ 5






木曽川がすぐ横を
流れている。






イメージ 6
急な階段



一階には創建当時の城主の部屋があり、その後ろには警護の武士の隠し部屋もある。
イメージ 7













イメージ 8天文6年(1537年)犬山城築城当時の瓦で、
慶長年間にお城を修復した時に取り換えた物。

イメージ 10






イメージ 9






屋根を見ていると何気に可愛い桃が乗っている。
桃瓦と呼ばれるもので、桃は魔除けの意味があるのだそう。


イメージ 11






大杉様と言われる杉の古木。
樹齢は約650年で、枯れる前の高さは約24メートル。
犬山城築城の頃からの老木で、天守閣と同じぐらいの
高さがあったことから、落雷や台風の風避けになって
お城を守った御神木。
残念ながら1965年に枯れてしまったのだそう。








からくり展示館

イメージ 12
からくり人形の材料の大半が木であるが、緻密で狂いの少ないもの、耐水性に優れたもの、しなやかなもの、程よく堅くて加工がしやすいものなど、それぞれの木の特質を知って各部に使用した。また、ヒゲクジラのひげをゼンマイなどに使していた。
茶運人形にも7種類の木が使われるなどしている。



茶運人形
江戸時代を代表する座敷からくりで、
江戸初期に一般大衆化したからくり人形。
人形が持つお盆にお茶碗を置くと動き出し
お客さんに向かって進む。お客さんがその
お茶碗を受け取ると止まり、飲み終えた
お茶碗をお盆に返すと又動き出して
元の位置に戻って行くというからくり人形。
進む時は、おじぎをしながら進んで行く。

イメージ 3



犬山祭の山車のからくり奉納の時に見た
からくり人形も展示されていた。

イメージ 4















お城も城下町も、特にこの日はお祭りがあるわけでもなかったが、以前に来た時(8月末の週末)よりもずっと人出が多くとても賑わっていた。