諏訪湖で御神渡り(おみわたり)が昨年に引き続き観測されたとのこと。それを観に行こうかと出かけてみたが、中央道の駒ヶ根辺りで結構雪が降ってきたので、駒ヶ根で一旦高速をおりることにした。
駒ヶ根は、以前に一度名物のソースとんかつ丼を食べたぐらいだったので、少し観光をすることに。
 
イメージ 1
 
マルスウイスキー
イメージ 10
工場見学をした。ウイスキー工場は、以前に山梨にあるサントリーの白州工場に行って以来になる。
本坊酒造という鹿児島の焼酎の会社がやっているウイスキー、ビールなどの工場。蒸留所としては日本一標高の高い798メートルに位置する。樽の香りがとても良かった。

糖化室
イメージ 12
 
麦芽
イメージ 13
二条大麦を発芽させ、ビート(草炭)の煙で燻しながら乾燥させる。煙臭が強いほどヘビーなウイスキーとなるのだそう。この麦芽を粉砕し、70度の温水と混ぜ合わせて一定時間糖化機で保持することで、麦芽酵素が作用してでんぷんが糖に変わり、甘い麦汁が出来る。その液を冷却して発酵室に送る。
発酵室 
糖化した液体を酵母(イースト)を加えて3~4日発酵させると、アルコール分が7%の発酵液が出来る。
イメージ 14
 
蒸留室
初留用と再留用の2基の銅製蒸留機がある。初留用でアルコール分7%から25%に、再留用で70%まで蒸留する。その後、樽に長期間貯蔵することで、琥珀色になる。 
イメージ 15
 
イメージ 16
 
ビールも各種造っている。
イメージ 17
 
各種ウイスキーなどが有料や無料で試飲できる。
イメージ 2
信州マルス蒸留所限定商品とのこと。
中央にあるシングルカスク21年(限定1425本)は、スペイン産シェリーの空き樽を使用したもの。200ミリリットルで3990円はお高いが、1本買って帰ることに。未だ飲んでいないが、楽しみだ。
 
モルトウイスキーは製造工程の違いにより、シングルカスクシングルモルトヴァッテッドモルト(ブレンデッドモルト)に分類される。シングルカスクは1つの樽から作られたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたもの、シングルモルトは1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの、ヴァッテッドモルトは複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーを混合して瓶詰めしたものである。(wikipediaより抜粋)
 
養命酒 の工場もあったので、そちらも見学することに。(こちらは内部の撮影は不可。)
 
イメージ 3
 
約36万平米の敷地があり、そのうち70%は森林という工場。
 
イメージ 4
斜面の傾斜を利用して、「養命酒」と「ハーブの恵」というお酒を造っており、手前から原酒庫、調整庫と低い位置に設置されている。
  
イメージ 11
工場見学の後、14種類の生薬を使った養命酒や、13種類の生薬を使ったお酒の試飲をさせてもらった。
因みに、養命酒の14種類の材料は、桂皮(けいひ)、.紅花(こうか)、.地黄(じおう)、芍薬(しゃくやく)、丁子(ちょうじ)、杜仲(とちゅう)、人参(にんじん)、防風(ぼうふう)、鬱金(うこん)、益母草(やくもそう)、淫羊藿(いんようかく)、烏樟(うしょう)、肉蓯蓉(にくしょうよう)、反鼻(はんぴ) とのこと。
 
イメージ 5
申し訳ないが、養命酒というとテレビショッピングでの通販のものと言うぐらいしかイメージが湧かなかったのだが、慶長年間の1602年に製造を開始した塩沢宗閑という人が創始者で、当時は牛の方が馬よりも足腰が強いということで牛に乗っていたという像があった。
 
イメージ 6
かつての酒蔵を移築した建物の中では、50種類の生薬が展示してあった。
 
イメージ 7
 
イメージ 8
左から:
蝉退(センタイ) クマゼミなどの抜け殻
海馬(カイバ) オオウミウマなどのタツノオトシゴ
安膠(アキュウ) ロバの皮を煮詰めたニカワ
 
イメージ 9
左から:
桑螵蛸(ソウヒョウショウ) ハラビロカマキリの卵のう
白殭蚕(ビャッキョウサン) 
白疆菌に感染して死んだ蚕の幼虫
 
ラオスの市場では、ワイルドな漢方薬や食べ物が売っていて驚いたが、なんのなんの、日本でもこんなに色々な生薬を使っていたとは!
 
この後は、せっかく駒ヶ根に居るのだからと、またもやソースかつ丼のお店でお昼を。
そして、そうこうしているうちにお天気が好転してきたことから、初志貫徹と諏訪湖に御神渡りを観に行くことにした。その様子は追って。