ゴールデンサークルを廻り、ヒャルパルフォスの滝を目指す。
途中では大自然の中、放牧されている馬・羊・牛、そして野鳥などを見ることが出来た。
とにかく馬が多い。アイスランドの馬は、体高は150センチ程度と、ポニーが147センチまでとされている中、ぎりぎりの大きさ。ヴァイキングや初期の入植者達がアイスランドに渡って来た9世紀後半から10世紀前半に、各船には一頭の馬しか収容出来なかった為、船の移動に耐えられる背が低く大きくない種類の良質の馬が選ばれて持ち込まれた。繁殖を重ねるうち、厳しい冬用の厚い毛になった。また、世界的にみて混血が少ない種類で、平均寿命は40歳、中には59歳まで生きたものもいたのだとか。普通の馬は、3種類の歩き方が出来るが、このアイスランドの馬は5種類の歩き方が出来(3種類に加えトルト tölt とスケイズ skeið)、その良し悪しで馬の価値も変わる。毛並みは色だけで40種類、模様も含めると100種類以上。性格は温厚で、アイスランドには馬の天敵がいなかった(人間を除いて)為に警戒心が弱くフレンドリーとのこと。実際に私が近寄っても逃げもせず、中にはペロペロと手をなめてくれる馬もいた。
しかし食用にもなるのも事実。スーパーには普通に馬肉が並んでおり、レストランのメニューにもあったので、アイスランドに到着した初日にはお世話になった。10世紀にキリスト教に改宗すると、馬肉の消費は禁止されたが、他に食べるものがない貧しい人達も居たことは事実。
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そしてこれまた良く見るのが羊。
ノルウェーからの最初の入植者によって持ち込まれ、食料、毛皮と共に無くてはならない存在に。1783年のラキ火山の噴火時には、アイスランドの羊の80%が灰や火山ガスで死亡した為、飢餓によりアイスランド人の25%が亡くなった。第一次世界大戦の時には、戦争で荒廃したヨーロッパでアイスランド産のウールの需要が高まり、アイスランドの発展につながった。アイスランドでは、人口の2倍以上の80万頭の羊がいる。また、後日ラムなどを食べたのだが、ラムらしくないぐらいにクセがないまるで牛肉のようなラム肉。餌として、タイムなどのハーブを食べていることから、独特の臭みがないのだそう。もともと羊肉が好きな我々としては、逆に物足りないぐらいだったが(笑)
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牛も特別な品種なのだそう。馬と同じく、初期のノルウェーからの入植者により持ち込まれ、ヨーロッパの品種よりも小柄で外来の病気に感染しやすいとのこと。
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そして今回非常に多く見かけたのが、ハクチョウ。日本だと、わざわざ冬の諏訪湖で見たぐらいなのだが(その様子は こちら)、白い物が居る、と思うと羊かハクチョウと言った感じだった。
オオハクチョウのファミリー Whooper swan Cygnus cygnus 

コザクラバシガン Pink-footed Goose Anser brachyrhynchus もたくさんいた。
コザクラバシガン Pink-footed Goose Anser brachyrhynchus 

ヒャルパルフォスの滝 Hjálparfoss
ショウルスアゥ渓谷を流れる2つの川の合流地点にある滝。「ヒャルプ」はアイスランド語で「ヘルプ」を意味し、草木の生えない内陸部を馬で横断していた旅行者が、ここで馬に草を食べさせることが出来、大きな「助け」となったことから名付けられたと言われている。
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まるで丸い池に注ぎ込んでいるかのようだが、右側に川があった。
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ケリズに向かう途中、2つも虹を見た。
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ケリズ Kerið 火口湖
6500年前に出来た火口は、周囲約270メートル、幅170メートル、深さ55メートル。かつて円錐形だった火山が巨大な噴火でマグマを放出し、その後、空洞となった場所に水が溜まって出来た湖。太陽光線が湖面にはもう当たっていなかったが、それでも綺麗な色をしていた。
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そしてまさか、またこの火口湖の上にも虹が出来るとは!
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そしてホテルへ。
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温水プールがあったのだが、一旦外へ出なくてはならず、あまりに寒いので断念。 1 2 

とても見張らしが良く、360度グルっと見渡せた。
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周りには何もない所なので、ホテルでディナーを。ひとり8000クローナ(=約7200円) 
地元のお勧めビール2種類を。名物のジャガイモの蒸留酒のブレニヴンは、ご主人がサービスで出してくださった。 デンマークなどにあるアクアヴィットのようなお味。
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前菜はスモークサーモン、メインは牛肉だったのだが、お願いしてマスに変えてもらった。美味しかった。
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この日は十六夜。オーロラが出たらノックしてもらうようホテルのオーナー夫人にお願いしたのだが、ノックはなかった。疲れて眠りこけて気が付かなかったのかも知れないが💦
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翌日は、南海岸の方へ。