立山は室堂のみくりが池温泉に泊まった朝。前夜の夜空は満天の星で非常に綺麗だったので、早朝も綺麗かと頑張って早起きをしてみた。

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立山の主峰、雄山(3003メートル)、大汝山(3015メートル)、富士の折立(2999メートル)の後ろから太陽がゆっくり昇って来る。
 
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立山の主峰の左側には、真砂岳(2861メートル)、別山(2880メートル)、剱岳(2999メートル)がそびえる。
 
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剱岳にも陽の光が当たり始めた。
 
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西側に位置する奥大日岳は光を浴びてとても綺麗だった。
 
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右側が奥大日岳(2606メートル)、左側が大日岳(2501メートル)
 
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未だ朝の5時過ぎというのに、すでにモテ男のハーレム雷鳥君が縄張りの見張り中。彼の目の前は地獄谷で、ガスが噴き出ている。残念ながらこの時は奥さんや愛人は見当たらず。ハーレム雷鳥君とネーミングした経緯については こちら
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こちらは、前日に名づけた「大胆カップル」。未だ起き立てと言ったところか、羽根をふわ~とラグビーボールのように膨らませて寒さをしのいでいた。
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ころころでダルマのよう。
 
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とても良い声を聞かせてくれていた。カヤクグリ? イワヒバリ?
 
 
一旦、宿に戻って朝風呂などを楽しんだ後、朝食を。ビュッフェスタイルになっていて、結構な品数があった。
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クレソンの漬物、うどの芽のベーコン炒め、うどの佃煮
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自家製カスピ海ヨーグルト(真っ白に写ってしまったが)と、かりんジャム、りんごジャム
 
 
チェックアウトをして、再びみくりが池周辺を散策。
再度、大胆カップル登場。この時は、もう日も昇って暖かくなってきたせいか、スリムな体型。
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大胆カップルのオス 
 
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大胆カップルのメス
 
前日、このカップルを見た時もそうだったのだが、相変わらずメスがさっさと先を行き、オスがおろおろ探しつつ後を追っていく。 ↓ この時は一生懸命声を上げて、私の足もとを通って反対側のハイマツのエリアへ。
 
ようやく反対側のハイマツにいるメスに追いついたと思いきや、またメスがさっさと移動するので、オスはきょろきょろ。メスはお構いなしに朝食中。オスが来たのでチラッと振り返って 「あら、あなた来たの」 と一瞥するのみ↓
 
「シャイカップル」 は、この日も同じハイマツの下で静か。
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シャイカップルのオス
 
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シャイカップルのメス
 
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宿の辺りを縄張りにしているカップルは、時には宿のテラスにも出没すると聞いたのだが、前日は会えず。ようやく会えた。名付けて 「ご近所カップル」 のオスと大日岳。 
 
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最初は結構遠くに居たのだが、徐々にカメラマンが増えていっても、意に介さずどんどん我々の方までやってきて朝ご飯に余念がない。
 
そして、この日は5組目の雷鳥カップルに遭遇。
なんと、私の頭の上を鳴きながら滑空。突然のことに私は写真も撮れず。宿六が慌ててシャッターを切ったものの全てピントはずれだが、雷鳥も飛ぶということの証明として。。。
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雷鳥は、飛ぶよりも走る方が得意。飛んでも30メートル程度とニワトリ並?だが、飛ぶ姿を見せてくれた 「僕だって飛べる」 君。
 
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飛んだ後、立山の主峰をバックに岩の上で縄張りの見張りに。なかなか良いポーズを取ってくれた。 
 
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徐々に溶け出しているみくりが池を見おろしながら。
 
日本に居る雷鳥は、100万年ほど前から始まった氷河期に、当時は陸続きだった大陸から陸路を渡って来たが、氷河期が終わって大陸から切り離された日本にとどまった。氷河期の生態を今に残しているのだそう。
この時期は、一番雷鳥が観察しやすいこともあってか、雷鳥ウォッチャーのカメラマンが多く、2日前の何時何分にどのカップルが交尾した、などとっても詳しく、お互いに携帯電話で何処何処で今雷鳥が居る、みたいなやりとりをされていた。
因みに、雷鳥は1日に1個しか卵は産まず、天敵のイヌワシなどに狙われることから、生まれても半数未満しか生き残れないのだそう。
 
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室堂では、快晴のもと、雪の大谷ウォーク を楽しんだり(その様子は こちら)、雲を見下ろしながら温泉に入ったり、満天の星を愉しんだり(その様子は こちら)、何度も雷鳥に出会えるなど、とても良い体験となった。
 
因みに、立山自然保護センターで頂いた雷鳥観察記念のシールの雷鳥 ⇒ は全身真っ白。これは冬毛で、この時は目の上の赤い肉冠が出ていないので雌雄がわかりにくいが、目が真ん丸なメスに対し、切れ長なのがオスで、写真はオスなのだそう。
 
この後、扇沢まで前日の行程の逆を行き、小谷温泉へと向かった。その様子は追って。