岐阜県は郡上市に位置する和良町の和良鮎が美味しいと聞いたので、和良鮎を求めて出かけてみた。
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和良川では、鮎の友釣りをしている人が多かった。
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郡上市和良町は標高400mの緑豊かな小さな盆地の里で、里の中を流れる和良川は平成の名水百選に選ばれ、オオサンショウウオをはじめ希少生物が多く住んでいる所でもあり、オオサンショウウオが300匹ほど生息し、鮎を食べに釣り人の足元に現れるのだとか。
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また、梅花藻や良質な藻も育む清流でもある。梅花藻とは、キンポウゲ科キンポウゲ属。水温15度前後を保つ澄んだ湧水を好み、川の水底に群生し、流れに沿って這うように育つ多年生水草で、日本固有種。
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ここでは未だ数輪しか咲いていなかったが水の中に咲くその姿はゆらゆら揺れて可愛い。
梅花藻は、滋賀県米原市の醒ヶ井が有名なので観に行ったことがあるが、川一面に咲いている姿はとても綺麗だった。(その様子は こちら
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自然がいっぱいというのは、道の脇の看板でもわかるかと。

日本一の鮎を決める 「清流めぐり利き鮎会」 (高知県友釣り連盟主催)というものがあり、姿・香り・ワタ・身・総合の5つの審査からで、「和良鮎」が過去最多のグランプリを受賞しているとのこと。
現在、和良鮎を取り扱っている正規認定店は、岐阜市内に2軒、多治見市内に1軒、和良町内に4軒とのことだったので、和良町のお寿司屋さんにあらかじめ和良鮎をお願いして昼食に塩焼きにしてもらった。さすがにとても美味しかった。その様子は こちら
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すっかり和良鮎が気に入ったので、販売店でも買って帰ることにした。友釣りで獲った鮎を一匹からでも買うと掲げている販売店には、氷づめの生の鮎がたくさんあった。その大きさによってお値段が変わり、中サイズ80グラム程度で900円、特大で1300円。せっかくだからと、特大を2尾買わせてもらった。この販売店から東京などに発送されるのだとか。
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7月から8月にかけてが子持ちにもならず、一番美味しいとのこと。また、このエリアは上流なので、ヤナ漁なども行わず、一匹、一匹漁師さんが獲る。
頭から尻尾までで、約25センチぐらいはあったかと。
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香魚とも言われるだけあって、キュウリともスイカとも思わせる香りがする。

鮎はその内臓といただく塩焼きが一番好きなのだが、ここの和良鮎は、その内臓が苦くない。甘さというかまったりした味噌とでもいう感じで、とにかく美味。

和良川の水温が高く、水位が浅いため、アユの餌となる藻がはえやすい。周囲の山々には石灰岩が多く、豊富なミネラルが川に流れ込んで良質な藻が育つのでは、といったいくつかの要因によって、和良鮎が美味しいのだそう。