一昨年の 「ボレロ」 などが良かったので、またシルヴィ・ギエムを観に行くことにした。
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前半 「エチュード Etude」

振付 : ハラルド・ランダー
音楽 : カール・チェルニー、クヌドーゲ・リーサゲル
エトワール : 上野水香、高岸直樹、松澤紘貴、松野乃知
白の舞踊手(ソリスト) : 吉川留衣、岸本夏未 ほか東京バレエ団

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バレエの練習風景を描いたもので、チェルニーの練習曲によってバレエ・ダンサーの訓練とその進歩のさまざまな段階がつぎつぎに展開される。
特別なストーリーはもたないが、バレエ・ダンサーが毎日、技術向上のためにおこなうレッスンを描いたもの。まず5人の少女が教師の前で、つぎつぎに足の5つのポジションをとり、プリエをする。ついでバーが置かれ、バーによる目常訓練になり、めざましいテクニックを織りまぜたソロやパ・ド・ドゥ、パ・ド・トロワやアンサンブルの踊りが加速度的に展開され、息つく間もなく緊張感が高まり、華やかなフィナーレに終わる。練習風景を通して古典バレエのテクニックを存分に披露する瀟洒な作品である。(東京バレエ団HPより)

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エチュードは、キーロフバレエ(Kirov Ballet)で一度、アメリカンバレエシアターABT(American Ballet Theater)で一度、観ており、この演目の見せ所は群舞だと思うのだが、東京バレエ団が一番そろっていたかと。キーロフの様子は こちら ABTの様子は こちら

群舞が苦手なABTでは勿論のこと、キーロフでもレオニード・サラファーノフの2回転ジャンプを6度する技は見られたものの、群舞のまとまり感でいけば、この日の東京バレエ団の方が良かった。
また、4人の男性が2回転ジャンプをしてポーズを取る場面でも、皆、ずれることなく綺麗な着地。

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後半 「カルメン Carmen」

振付 : マッツ・エック
音楽 : ジョルジュ・ビゼー、ロディオン・シチェドリン
カルメン : シルヴィ・ギエム
ホセ : マッシモ・ムッル
エスカミリオ : 柄本弾
M : 高木綾
オフィサー : 木村和夫
ジプシー : 氷室友
女性たち : 奈良春夏、矢島まい、川島麻実子、河谷まりあ、伝田陽美、三雲友里加
兵士たち : 岡崎隼也、松野乃知、岸本秀雄、入戸野伊織、岩村暁斗

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シルヴィ・ギエムの作品は、一昨年以来。(一昨年の様子は こちら) 相変わらず動けている48歳。そういえば、Kカンパニーで白鳥をゲストで踊っているニーナ・アナニアシヴィリは更に上を行く50歳。恐るべし。

オペラのカルメンは観たことがあっても、バレエは初めて。シルヴィ・ギエム演じるカルメンは、妖艶さやしたたかさを秘めたフェロモン全開の女性というよりも、もっと強いイメージだった。

男性ダンサー達が声をあげたり、本物の葉巻を吸うなど。葉巻の香りが遠い客席までもして来たのには驚いた。
シルヴィ・ギエムの衣装のトレーンが長くて印象に残るのだが、さぞや扱い辛いだろうなと。
一昨年のボレロの時は、それ以外にも彼女の小作品を2つ観ることが出来たので、何だか今回はもう少し彼女を観たかったなと。