我々はダーバンから17キロほど離れた白人が多くいるエリアに住んでいて、ダーバンの中心部にはあまり行かない。というのも、治安があまり宜しくないため。
外務省は、「注意、渡航の是非の検討、渡航延期、退避勧告」 の4段階の安全対策の目安を出しているが、ヨハネスブルグ、プレトリア、ケープタウン、そしてダーバンには、そのうちの一番低い 「注意」 というランク付け。ただし、ダーバンセントラルの特に中心部では、昼間でも歩かないよう言われているエリアもある。

というわけで、車で少し散策をしてみることにした。
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ダーバンは、ヨハネスブルグに次ぐ人口があり、2010年時点で約322万人。
もともと、1497年に、バスコ・ダ・ガマがクリスマスの日にこの地を発見。ダーバンはクワズル・ナタール州に属するのだが、クワズル(ズールー人の土地)ナタール(クリスマス)という意味でもある。
1824年にズールー王国の王様のシャカ・ズールーからイギリスが領土を獲得。イギリス移民が入植し、港の開発が始まった。1835年まではポート・ナタールと言われていたが、当時の植民地総督の名をとって、ダーバンと改称。
1842年には、オランダ系のボーア人に一時占領されたこともある。
また、サトウキビのプランテーションや石炭鉱山の為に、1830年代から、インドから大勢の人が連れて来られた為、現在はその子孫が南アに約100万人おり、そのうち約80万人がダーバンにいるとされている。インド国外で一番大きなインド人コミュニティなのだとか。

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古くからの高級リゾート地。
アフリカ最大の港で、世界でも9番目の規模のナタール港のあるダーバンの街は、ヨーロッパ風の建物が建ち並んでいる。
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クリスマス前に行ったところ、イスラム教のモスクもある大通りにもクリスマスの飾りが。

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大勢の人がショッピング

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女性達は、頭の上に物を乗せて歩くのが本当に上手。相当体幹が良いというか、姿勢が良いと言うか。

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街は活気に満ちている。

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車を持たない黒人の人の足となっているワゴン型の 「乗合タクシー」 が行き交う。突然止まってお客さんを乗せたり降ろしたりするので乗合タクシーの後ろを走る時は要注意。
しかし、NYや、中南米や、アジア(特にネパールなど)に比べ、全くクラクションがうるさくなく、乗合タクシーが道端の人に乗る?と軽くクラクションを鳴らすぐらいなのには、良い意味で驚かされた。ただ、車で通るには、二重駐車、三重駐車な上、人がいきなり渡って来るのは要注意。



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ダーバンの海岸沿いは大賑わい。ビーチは6キロ続き、Golden Mile と呼ばれている。

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お土産物屋さんも建ち並ぶ。

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観光用の人力車。お兄さんがお客さんの体重を利用して、あえて高くバウンドをつけてシーソーのようにして、お客さんを喜ばせていた。

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髪が命のアフリカン。女の子は皆シャワーキャップをして海岸へ。編み込みなどをしている場合、しばらく同じ髪型なので、そこに砂などが入ると大変だからなのだとか。

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NYのハーレムの酒屋さんなどと同じ方法だが、お店側は鉄格子の中で、お客さんは鉄格子の間の小窓から、商品を注文して支払などをする。このお店はお菓子なども扱うお店のようで、子供達も買いに来ていた。

マーケットのある建物には、大勢の人が行き来していた。
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ダーバンが不思議なのは、大勢の人で賑わっている広い通りの一本隣の通りは閑散として治安が悪そうな雰囲気が漂っていたりする。

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ダーバンには、南アで一番大きな水族館があったり、ゴルフのヨーロッピアンツアーの会場となるダーバンカントリークラブがあったり、FIFAワールドカップの会場ともなったスタジアムがあったりするのだが。

以前からダーバンに住んでいる人曰く、数年前の方が未だ治安が良かったとのこと。色々なマーケットもたくさんあるなど、とても面白そうなのだが、行かない方が良いと言われる・・・ 早く治安が良くなってほしいもの。