ドライブをしていて通り抜けようとしたところ、お祭りか何かで通行止め。沿道に見物客もいる状態で、遠くから賑やかな人達が行進して来る。何だろう?としばし停まって観ることにした。

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この辺りはインド系の人達のコミュニティがある所で、オレンジ色の物を持ったり、山車のような物を曳いていたりした。

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するとなんとなんと!



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男性の背中や胸などの皮膚に直接フックをつけ、
その背中のフックは山車につながって、サポートの
人も居るが、山車を引っ張っている!!


あまりに衝撃的な様子に目を奪われ、沿道で観ていた
インド系の家族連れに何のお祭りなのかと尋ねてみた。
タイプーサム Thaipusam、あるいはカバディ Kavady と言うとのこと。





タイプーサム Thaipusam とは

ヒンズー教徒にとってディパバリと並んでとても重要なお祭り。ヒンズー暦の10月(Thaiの月)に、プーサム(Pusam)という星が昇るときに行われる。
タイプーサムには敬虔なヒンズー教徒が苦行をすることで、神々への感謝を表す。ヒンズー教徒にとって美徳・若さ・力の象徴であり、悪を打ち砕く神であるスブラマニヤ(=ムルガン)を称える為に行われるとのこと。

タイプーサムでは体や頬、舌などに長く太い針を刺すが、舌に針を刺すのは、悪霊が口から体に入らないようにするため。

カヴァディ Kavadi といわれる儀式用具を持ってヒンズー寺院に参拝する。カヴァディを背負う前に、信者は、約1ヵ月は菜食主義で禁酒、禁欲。精神が物質的欲求から解放され、身体が肉体的快楽を欲さなくなった時にのみ、信者は全く痛みを感じることなく神聖な苦行を始めることが出来ると信じられているのだそう。信者らは通常、友人や家族に付き添われ、応援を受けつつ、寺院までの道のりを練り歩く。

また燃える灼熱の炭火の上を歩く人や、大きなミルクポットを肩にのせて寺院に参拝する人もいるとのこと。
繁栄の神スブラマニウム(Subramaniam)を奉った台車を街にくり出し寺院へと向かう。
「宗教的な罪を払うために信者は何千個というココナッツを地面に叩きつける事も行われる」、、、とネットにあったが、ここでは、地面の上に火をつけた何か小さな物を置き、そしてライムのような物を手で潰したり、踏んだりしてから、それを投げ飛ばしていた。

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途中で立ち止まっては、
儀式をしている。
その様子はこちら↓






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女性も舌や額に針を刺していた!!



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彼?彼女?は、女性がするように頭に
ミルク壺を乗せていた。


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針を刺している部分には、何か白いものを塗ってあるので、出血こそしていないが、それにしても痛そう。。。




このお祭りは、あまりにも苦行や危険を伴うことから、現在、発祥のインドでは禁止されていて(!!)、「マレーシア、シンガポール、スリランカ、そしてモーリシャスに限られている」 とネットにはあったが、ここ、南アのダーバンは、インド国外で一番インド人が多いこともあり、Chatsworth の寺院で催されていて、偶然にも観ることが出来た次第。

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翌日のハイウェイで。
他の地方からやって来た
山車を乗せた車が帰る
途中に、どうやら故障で
立ち往生中。







とてもおどろおどろしい光景にも観えたが、これも異文化のお祭り。貴重な経験が出来たなと。