なんとなんと、高い木の枝にトムソンガゼルがひっかかっている!

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レパードはしとめた獲物を他の捕食者に食べられないように、枝にひっかけておく習性がある為。
だったら、そばにレパードがいるはず!!と望遠鏡を使ってあちこち探す。







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居た! 
一番手前の木が、ガゼルがひっかかっている木。
そしてレパードが居るのが、この画像の一番左の木。







イメージ 3もう少しその木のそばに 
行って見てみることに。
→の部分が頭で、幹の 
反対側に尻尾が出ている。



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画像右下の拡大マークをクリックして
いただいたら、わかるだろうか。


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枝の上でウロウロして獲物の木の方を眺め、


降りることにしたが、んー、ちょっとこの高さからでは
ジャンプ出来ない、、、
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つたって降りて行くことに。










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草の背が高いので、ゆらゆらする
尻尾を頼りに探す。



見失ってしまったのだが、しばらくすると、するするっとガゼルをひっかけている木に登って行った。




再びガゼルがひっかかっている木のそばへ我々も移動。

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大きなあくびをひとつ。





このレパードの雌雄はわからないが、通常メスで体重は35キロ程度。


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間近で寝ている表情などを見ることが出来る。
手を枕替わりに寝るなど、しぐさが可愛く、まるで猫のよう。






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レパードは、顎の力が強いので、重たい獲物でも木の上に運ぶことが出来るが、70キロの獲物が最大とのこと。
チーターは満腹になれば、未だ肉が残っていてもその場を去って、他の動物がそのおこぼれにあずかるが、レパードは他の動物に食べ物はあげない。
また、一頭をしとめて未だ食べきっていなくても、他のものを狩る習性がある。樹の低い位置で横に伸びた枝で過ごすか、獲物を枝にひっかけやすい枝ぶりがVの字となっている樹を好む。
ライオンが来ても、逃げる為の高い枝があるかどうかもカギ。

イメージ 12今までずっと見られなかったレパードが、このセレンゲティでは、前日(その様子は<8>で) とこの日との両日、しかもこの日は間近に見られてラッキーだった。
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ハイイロコサイチョウ 
African Grey Hornbill

Tockus nasutus



左がオス

右がメス






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ルリゴシボタンインコ 
Fischer's Lovebird

Agapornis fischeri
私は、前日やこの日の朝見たライラックブッポウソウが好きなのだが、ガイドさんはこのルリゴシボタンインコが一番綺麗で好きだと言っていた。確かにとっても綺麗。


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ダルマワシ Bateleur
Terathopius ecaudatus
未だ若いとのこと。



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アフリカソウゲンワシ 
Tawny Eagle
Aquila rapax

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左の画像の顔が黒いのも、
右の画像の茶色い頭で
白いくちばしに白い顔のも、
いずれもソウゲンワシ。










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カバ達もぞろぞろと。


ホテルに帰る道すがら、期せずして木登りライオンに遭遇!!
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セレンゲッティには木登りライオンが居るとは聞いていたが、まさか出会えるとは!
大人のライオンでは、身体が重くなってしまって登れなくなるので、若者だけとのこと。
やはりこのライオン達もまるで猫のよう。







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ふと、そのライオンがいる木と反対側を見ると、どうやらこのライオン達がしとめた獲物のあまりを食べているスカベンジャーのハイエナやハゲワシが。
餌食になっているのはシマウマのよう。






この日も、北へとマイグレーションをしているヌー達がいた。
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皆、列をなして、「ヌ~ッ」となきながら、一定の方向を目指している。
(名前の由来はその鳴き声から)



マイグレーション
ヌーやシマウマ達は、2月頃はセレンゲティの南の平原におり、2月末~3月に出産シーズン。2~3週間の間に、1日5000頭が生まれるのだが、それはライオンなどからの危険を分散させる為。その辺りには、火山の噴火によるミネラルが多く、授乳時には好都合。3月~4月は子育て。4月末~南から中央へと移動。6月・7月で西から北へと移動する。生まれても母乳が必要な時期に親とはぐれて餓死したり、天敵に食べられるので、それだけ生まれても約半分しか生き残らない。ヌーの母親は、自分の子供にしか自分の母乳は与えない。
大人のヌーは体重200キロ。大群が一カ所にとどまると、食糧難になる為、一年中移動している。大群が延々と40キロになることもあるとか。
雨季には草が伸びる為、ヌーは角だけ、シマウマは背中だけしか見ることが出来ない。
10年前のマイグレーションは、いつもでも判で押したように同じ時期だったが、今は地球温暖化のせいで気候も変わり、移動の時期はよめないのだそう。

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この日、ガイドさんに教えてもらったこと : 

角は折れてもそこから生えてくることはないが、牙は生える。

ガイドのダニエルさんが大学で学んだ野生動物については、あくまでも教科書に基づくもので、実際には、教科書通りとはいかない。
ライオンやレパードは夜行性と言うが、昼間でもハンティングすることもあれば、ライオンはメスしか狩りを行わずオスはそれを食べると言うが、若いオスはメスと一緒にハンティングする。。。などなど。。。

ケニアのマサイマラは1500平方キロなのに対し、セレンゲティは10倍の15000平方キロ。

ヴィクトリア湖までの西には、ダイアモンドとタンザナイトが採れる鉱山がある。

雨季になると、道が泥んこになって車が動けなくなり、翌日まで救援を待つべく森で一泊することもあるとか!

セレンゲティ国立公園内の電気は、太陽光による自家発電。一方、ンゴロンゴロは電線を引いているが、地下に埋めている。

ガソリン代は結構する。天然ガスははるか400~500キロ離れた東からパイプラインで運ばれて来るのに対し、ガソリンはタンクローリーで運ばれて来る。


前日は、まるでエレファントデーと言うぐらいにゾウを見た。(その様子は <7><8> で) この日もそこそこ見たのだが、重複するので画像は省略したのだが、試しにとこの日に見かけたゾウの数を数えたところ、走っている車からわかる範囲だけでも93頭。ガイドさんにそう言うと、だったら軽くこの日は100頭越えだろうから、前日はおそらく300頭は見ただろうと。ガイドさんでも、そこまでの数のゾウを1日で見るのは珍しいと言っていた。


翌日は、ンゴロンゴロに移動。なんとその途中、セレンゲティ国立公園内では見ることは無理と言われていたクロサイを見ることが出来た。その様子は<11>で。