猛禽類の保護施設があるので行ってみた。
鳥の中の食物連鎖では上に位置していても、とても傷つきやすく、生まれて1歳までの間に約7割が死んでしまう為、絶滅が危惧されている種類もあるとのこと。
ここでは、鳥達のリハビリ、ブリーディング、リサーチなどが行われている。
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日に2度、ショーも行われるのだが、この時は、野生のクドゥのメスも観に来ていた!
他に2頭もやって来ていたのだが、とても珍しいとのこと。
ここはアフリカだね~と解説の女性も言っていて、納得。
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キバシトビ Yellow-billed Kite Milvus parasitus
キバシトビは、高く投げられた餌のお肉を見事にキャッチしていた。

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アフリカワシミミズク Spotted Eagle-Owl Bubo africanus

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タイタハヤブサ Taita Falcon Falco fasciinucha
空に放つと、それはそれは高く舞い上がり、わずかな黒い点ぐらいにしか見えなかったのだが、トレーナーの女性が、餌をくくりつけた紐をぐるんぐるんと投げ縄をするかのように振り回すと、す~っと降りて来て捕えていた。
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トレーナーさんは、我々が日本人とわかると、日本には鷹狩の歴史があるね~と。一方、西洋にはフクロウはあまり良いイメージの鳥ではないが、日本にはそんな迷信はあるか?とも聞いてきた。

以下の5種類は、アフリカでのタカのBIG5と称されるもの。
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ダルマワシ Bateleur Terathopius ecaudatus
この子はメスで、ポーシャと言う名前が付けられている。

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アフリカソウゲンワシ Tawny Eagle Aquila rapax
田舎の旅館などにある木彫りの彫刻のようなワシは、ゾウの死骸からシロアリまで食べてしまう習性の為、毒なものまで食べて傷つくことも多々。2羽いたのだが、いずれもクルーガー国立公園近くのモホロホロリハビリテーションセンター Moholoholo からやって来た。

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コシジロイヌワシ Verreaux's Eagle Aquila verreauxii
つがいでここでは飼われていた。これはオスかメスかわからないが、オスは農家のガチョウと一緒にいるところを発見された。病院で検査したところ、生きのびようと虫を食べていたことがわかったとのこと。

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カンムリクマタカ African Crowned Eagle
Stephanoaetus coronatus
羽と足のかかとを骨折しているところを、サウスコーストの道の横で発見された。

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ゴマバラワシ Marial Eagle Polemaetus bellicosus 
アフリカでは一番大きなタカで、ホロホロチョウや小さなアンテロープやトカゲなどを捕食する。6キロ先の獲物まで見ることが出来るが、家畜を襲うから、との理由で農家に駆除されており、現在は絶滅のレッドデータブック入りをしている。これはメスで、羽を痛めており飛び上がれるが舵がとれない。

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ミナミアフリカオオコノハズク Southern White-faced Scops Owl Ptilpsis granti 
このこはメス。他のフクロウと同様、お昼間は身体を縦に細長くして木の幹などに似せて寝ている。

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ケープワシミミズク Cape Eagle-owl  Bubo capensis 
南アでは3番目に大きなフクロウ。つがいでいるのだが、両方ともミッドランドで交通事故に遭い、それぞれ翼を失うなど、野生にはもう戻れない。

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アフリカスズメフクロウ Pearl-spotted Owlet Glaucidium perlatum
キツツキなどが開けた木の穴に住む。興奮すると、目が非常に大きくなり、尻尾を振る。

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アフリカコノハズク African Scops Owl Otus senegalensis
アフリカでは一番小さなフクロウで、重さはわずか50~90グラム。強風で傷ついていたところを保護された。

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アフリカワシミミズク Spotted Eagle-Owl Bubo africanus 
南方のアフリカでは一番広範囲にいるフクロウ。耳のように見えるものは単なる羽毛の房で、実際の耳は顔の縁にある黒い線の下にある。

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メンフクロウ Barn Owl Tyto alba
世界中に分布し、人工物をも巣にする。1年間で、ネズミに換算すると2800匹、重さ80キロもの齧歯動物を捕食する。

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ミナミメンフクロウ African Grass Owl Tyto capensis
傷ついて野生に戻すことが出来ない親から生まれたフクロウ。自然に放つ予定をしているとのこと。

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アフリカコミミズク Marsh Owl Asio capensis 
巣を草に作る為、農家の人が気付かずにトラクターで巣を壊してしまい、唯一生き残ったメスの雛だった。人間の手で育てられた為、自分は 「人間」 だと思っており、自然に返すことは出来ない。

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アフリカヒナフクロウ African Wood Owl Strix woodfordii
つがいでいるのだが、メスは、ミッドランドの Mooi River で、道路の灯りにやってくる虫を食べようとして交通事故に遭い、オスは盲目。

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ウオクイフクロウ Pels Fishing-Owl Scotopelia peli
他のフクロウと異なり、魚を獲る為に足には羽毛が生えておらず、羽音も立てる。絶滅のレッドデータブック入りをしている。中央アフリカの動物の施設で小さな檻の中に相当長い時間入れられているのを発見され、ヨハネスブルグのLori Park Zoo に行き、現在はここに運ばれて来た。

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クロワシミミズク Verreaux's Eagle-Owl (Giant Eagle-Owl) Bubo lacteus
つがいがいたのだが、メスは車に轢かれ両方の翼と足を骨折し野生に戻すことは出来ない為、オスが Moholoholo リハビリテーションセンターからやって来た。

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眼を閉じると、まぶたがピンク色!

猛禽類と言っても、ワシもタカもトンビもハヤブサも全部同じに見え、フクロウは掛川の花鳥園で腕に乗せたぐらいで馴染みがないので、漠然としか知らなかった。
ちょうどここに行く前にタンザニアで数多くのワシ等を実際に見て解説してもらっていたことや、この施設にはそれぞれがここに来たさまざまな経歴があったので、興味が持てた。
未だハゲワシなども居たので、続きは<その2>で。