南アに来て思うのは、アパルトヘイト撤廃後もその影響で異人種と交わりたくないのか、人種によって好みがわかれる為なのか、貧富の差が結局行動範囲を決めているのか、その理由は良くわからないが、レストランによってそのお客さんの人種が偏っていると感じる。
しかし、そんな人種の垣根を越えた共通の唯一のお料理と言って良いのが、ブライ (Braai) と言われるバーベキュー料理。黒人も、イギリス系白人も、オランダ系白人(アフリカーナー)も、インド人も、皆が集まればブライをする。
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そんなわけで、南ア人の友人にブライに招いてもらった。


突き出しに、ブライ同様、南ア名物のビルトン Bilton などを。
手前左側は、オーストリッチのビルトン。
手前右側は、オーストリッチの干しソーセージである Dry Bourewos。
ビルトンは、牛肉、バッファロー、スプリングボック、グレータークドゥ、ゲンスボック(オリックス)などのアンテロープ系、オーストリッチなどと色々あり、その専門店もあるぐらい。
オーストリッチは、いずれもとても柔らかくて美味しかった。





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お肉は牛肉とラム肉と鶏肉だったが、それぞれ
下味をつけて寝かせておく。



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友人宅もご主人が鍋奉行ならぬ、ブライ奉行で、
普通ブライは炭火でじかに焼くのだが、彼流は
お肉を柔らかく仕上げる為にアルミホイルを敷くと。
確かにとてもお肉が柔らかく焼けて美味しかったが、
炭の香りがつかないのはちょっと残念かな。


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ジャガイモの下で隠れてしまったが
奥さんはサイドディッシュのサラダや
野菜のオーブン焼きなどを担当。
シンプルなバーベキューだが、それぞれ
お肉のお味がしっかりして、美味しく
いただいた。





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お隣さん一家も招待されていて、
お隣の奥さんは、家にあるレモンの樹に 
なっていたレモンでレモンケーキを 
焼いてきてくれていた。
酸味と甘味が良い具合で美味しかった。





許可された公園や浜辺などでは、休日ともなるとあちこちで煙があがっていて、ブライをしている。自然保護区になっている国立公園に行っても、ブライをするスペースがちゃんとある。
黒人に聞けば、結婚式では西洋式と伝統式とがあるが、その時に合わせて皆が集まればブライになり、お葬式や○年周忌などの時でもブライをするのだとか。
何故、そこまで皆がブライなのかと調べてみると、やはり土着料理としてあったものを、黒人のみならず全ての南ア人が楽しむことになったもよう。
ブライ Braai と ビルトン Bilton

南部アフリカの食文化は、民族によってある程度は定義される。コイコイ人の食事は家畜の肉と乳、農耕民のバントゥー語系民族には穀物や野菜が加わる。一方で、狩猟採集民族のサン人は狩猟で得た野生動物や野生の根菜を食料とする。これらの食文化は、すでに古代においてその形式が確立されていた。コイサン人は炙り肉を食べ、さらに乾し肉を作って保存食とした。
現在では、南部アフリカに住む民族は黒人、白人を問わずバーベキュー (アフリカーンス語では"braai"と呼ばれる) と乾し肉を好んでいる。 wikipediaより抜粋


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友人宅のワンちゃん2匹。
右側の黒と白色のワンちゃんは、虐待を受けて金網に縛られていたのを見た友人夫婦が助けて飼うことにしたそうで、最初のうちは我々が撫でようと手を差し伸べるだけで歯をむきだして威嚇して来たが、徐々に慣れて来てくれた。
茶色いレトリバーは、愛嬌たっぷり。膝の上にちょこんと顔を乗せて来られてしまうと、もうこちらもメロメロ。