海外のアーティストがワールドツアーと称して世界中でコンサートをする場合、アフリカ大陸を網羅する為に必ず南アにもやって来る。
ただし、そのほとんどがヨハネスブルグとケープタウンで行われるだけで、なかなかダーバンでは行われない。まるで東京と大阪では行われるが名古屋では行われない、業界人曰くの 「名古屋とばし」 と同じく 「ダーバンとばし」状態。

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ところが驚いたことに、クリス・ブラウン Chris Brown に限っては、ヨハネスブルグで1日、そしてダーバンで1日コンサートが行われ、ケープタウンではない。
昨年大ヒットした 「All of Me」 のジョン・レジェンド John Legend がコンサートをした時には、もともとヨハネスブルグとケープタウンでだけだったが、追加公演としてダーバンが追加され、ダーバンのチケットもあっという間に完売だった。

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一方、今回のクリス・ブラウンはコンサートまで1週間を切っても未だチケットが余っているようで、道沿いに広告のバナーが立っていたり、ぎりぎりまでラジオで宣伝していたり。

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(3月25日付の The Mercury 誌電子版より)



何故そこまで人気がないのか。
2009年にアメリカのグラミー賞のプレパーティの帰りに当時恋人だったリアーナ Rihanna に暴力をふるい、司法取引で実刑を免れて5年の保護観察と180日間の奉仕活動をすることとなった。
そんなDV歌手に対して、ダーバンでは、彼に1日コンサートをしてもらうべく招聘する為に、血税の70万ランド(約700万円)を支払ったことが物議をかもしており、野党DA (Democratic Alliance)が、異を唱えている。
それに対し、与党のANC(African National Congress)は、ビジネスをしているだけと回答。
因みに、DAの党首は Helen Zille という女性。DAの地盤であるケープタウンではコンサートが行われなかったのは、そのせいなのかどうなのか良くわからないが。。。


結局、4月4日のダーバンでのコンサートは、雨の中、売り切れとなり大盛況、というようなネット記事を見るが、それは相当大風呂敷を広げての表現かと。




尚、今年10月には、被害者となったリアーナも南アを含めたワールドツアーを行うが、コンサート会場はヨハネスブルグとケープタウンで、ダーバンがない。。。残念。。。